ドル/円、147円台の下値を更新中…米2月雇用統計後は146円or148円？
東京市場のドル/円は、上値の重い展開。序盤に一時147.52円前後まで下落して2月2日以来に安値を付けました。売り一巡後は148円台へ持ち直す場面もありましたが、日経平均株価の上げ幅縮小などを背景に午後には147円台へ押し戻されています。
欧州市場では、「日銀、国債買い入れ規模を示す新たな量的金融政策の枠組み検討」との報道により一時147.00円台まで下値を拡大しました。
足元のドル/円は、147円台の下値を探る展開となっています。こうした中、今夜は米2月雇用統計が発表されます。結果を受けて反発するようだと底打ち感が出そうな一方、ドル売り材料となれば147円を割り込み下値余地が拡大する可能性もあるため注目です。なお、市場予想は非農業部門雇用者数が+20.0万件、失業率は3.7％、平均時給（前年比）+4.3％などとなっています。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、148円台前半が上値抵抗となり下落優位な状況となっています。目先は80日移動平均線が位置する147.00円付近を試す展開となりそうです。仮に今年の安値から高値への上昇幅に対する38.2％押し水準を割り込んだ状態で越週すると下落リスクが一段と高まり翌週も下値を模索する展開となる可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
3/8（金）
19:00 ユーロ圏10-12月期GDP・確定値
21:00 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
22:30 カナダ2月新規雇用者数
22:30 カナダ2月失業率
22:30☆米2月非農業部門雇用者数
22:30☆米2月失業率
22:30☆米2月平均時給
3/9（土）
10:30☆中国2月消費者物価指数
10:30 中国2月生産者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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