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メキシコペソ/円 見通し「8日に政策金利...次回利下げ示唆でもペソは底堅さ維持の公算」注目の高金利通貨 2月7日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2024年2月7日16時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

メキシコペソ/円チャート(日足)

メキシコペソ円 日足

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

「足元のメキシコペソ/円は2カ月半ぶり高値へ上昇」

 ドル/円相場が一時145円台に沈んだ1日にはペソ/円も8.5円台を割り込む場面がありましたが、その後は上昇に転じました。この日、中銀が発表した12月のメキシコへの送金額が予想を上回ったこともペソの支援材料になったようです。2日には米1月雇用統計の好結果を受けてドル/円が148円台へ上伸したほか、利下げ観測が後退したにもかかわらずNYダウ平均が史上最高値を更新したことからリスクオンのペソ買いが入り8.6円台を回復。週明け5日も堅調推移が続き、翌6日には中国が株式市場の支援策を打ち出すとの期待から欧米の株価が強含む中、8.711円前後まで上値を伸ばして昨年11月27日以来の高値を付けました。

「目先のメキシコペソ/円の注目ポイントはメキシコ中銀」

 メキシコ中銀は8日に政策金利を発表します。政策金利は7会合連続で11.25%に据え置かれる可能性が高そうです。焦点は声明文で利下げ開始が近いことを示唆するかどうかでしょう。前回12月はインフレが目標(レンジ2~4%)水準に戻るのは2025年4-6月期になるとの見通しを示した上で「政策金利を『当面』現行水準に維持する必要がある」と改めて表明しました。ただ、市場には早ければ次回3月会合で利下げが行われるとの見方がくすぶっています。今回は、利下げの地ならしとして「当面~」の文言が修正されるかどうかに注目です。こうした利下げの地ならしが行われればペソの重しとなるでしょう。一方、「当面~」の文言が今回も維持されるようだと3月利下げの思惑が後退することになり、ペソが上昇すると考えられます。もっとも、仮に文言修正などで利下げの地ならしが行われた場合でも、リラ相場が下落基調に転じる公算は小さいのではないでしょうか。仮に利下げがあってもペソが相対的な高金利通貨であることに変わりありません。また、米企業のニアショアリング(生産拠点の近隣化)などの影響からメキシコ景気が堅調を維持する中では、中銀が連続的に利下げを行うとの観測が強まる公算は小さいでしょう。こうした点を踏まえると、もしメキシコ中銀が8日の会合で利下げの開始が近いことを示唆したとしてもペソの下落は一時的にとどまりそうです。

当面のメキシコペソ/円の見通し

予想レンジ
8.550円~8.800円

基調
底堅い

当面の注目ポイント
☆2/8 メキシコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格

メキシコペソ/円(MXN/JPY) 為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム

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経済指標カレンダー

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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