本日のNY為替市場のドル円は、8日に発表される米11月雇用統計への警戒感から上値が重い展開が予想される中、10月米製造業新規受注のネガティブサプライズに警戒する展開が予想される。
10月米製造業新規受注は前月比▲2.6%と予想されており、9月の同比+2.8%からの悪化が見込まれている。米国の景況感は、10-12月期に低迷することが警戒されつつあり、予想を下回るネガティブサプライズに警戒しておきたい。
先週末のパウエルFRB議長は、「引き締め不足と引き締め過ぎのリスクは一段とバランス(more balanced)がとれてきている」とややハト派的な見解を述べており、米10年債利回りは一時4.1%台まで低下する局面があった。
さらに、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、2024年3月のFOMCでの5.00-25%への利下げ開始確率が高まり、12月FOMCでは4.25-50%へと、現状から1.0%の利下げ確率が高まっている。
ドル円のテクニカル分析では、長期的には、エリオット波動の最終5波を示唆する「斜行三角形」を形成中、中期的には高値反転を示唆する「弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)」を形成中、短期的には「ダブル・トップ(151.72円・151.91円)」が完成したことで、下値リスクが高まりつつある。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、日足一目均衡表・雲の下限の147.62円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、8月31日の安値の145.35円。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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