
今週は金融政策の見通しを巡り物価指標が焦点となりそうだ。FRBがインフレ指標として注目する30日発表の10月個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数の市場予想が前年比+3.5%と、前月分の+3.7%から伸びの鈍化が見込まれており、予想通りの鈍化となれば、利上げ終了期待や来年の利下げ転換期待が一段と高まりそうだ。このほかの経済指標は10月新築住宅販売件数(27日)、11月消費者信頼感指数(28日)、7-9月期GDP改定値(29日)、新規失業保険申請件数(30日)、11月ISM製造業PMI(12月1日)など。決算発表はダラー・ツリー、クローガーなどの小売株決算やガイダンスが注目されるほか、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、セールスフォースなどが発表される。
今晩の米経済指標・イベントは10月建設許可件数改定値、10月新築住宅販売件数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:11月27日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ