「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:ダブルトップ形成へ・・・前日に大幅下落したことで、151円台後半を上値にダブルトップの形成に向かっています。下値を10・20日線が支えていますが、150円を割り込むと売り圧力が強まりそうです。149.00円前後を下抜けるようだと短期的には下落優位な状況に変わる可能性もありますので注視しましょう。なお、151円台へ反発した場合は再び上値を試す展開になる可能性が考えられます。
ドル/円 日足チャート
トレード方針:買い取引
②相場展開の予想・・・前日の米10月消費者物価指数(CPI)の結果を受けてドル/円の上値が重くなりました。ただ、円安基調に変わりなく底堅さが際立っています。そのため、チャート形状的には買い目線継続となります。
③トレードタイミング・・・押し目買いポイントは、150.00‐150.20円付近と見ます。また、150.80円突破後に同高値を下値支持に反発の局面があれば買い場を見極めましょう。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
https://www.gaitame.com/markets/order/
注目経済指標・イベント
④ポイント解説・・・ 今夜は、米10月小売売上高に注目が集まっています。市場では前月比-0.3%、自動車を除いた前月比は-0.2%と前回(+0.7%、+0.6%)から減少すると予想されています。米国では昨日の10月CPIが予想以上に鈍化したことで来年5月にも利下げが始まるとの見方が浮上しています。米10月小売売上高も市場予想を下回るようだと利下げ観測が強まる可能性があるでしょう。
11/15(水)
19:00 ユーロ圏9月鉱工業生産
19:00 ユーロ圏9月貿易収支
19:00 欧州委員会経済予測
20:00 南ア9月小売売上高
22:30☆米10月小売売上高
22:30 米10月生産者物価指数
22:30 米11月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:30 バーFRB副議長講演
24:00 米9月企業在庫
24:30 EIA週間原油在庫統計
27:00 ハスケル英MPC委員講演
29:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
----- 米中首脳会談
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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