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【見通し】ロンドン為替見通し=ユーロドルは売りトレンド変わらずか、スイスCPIに要注目

昨日年初来安値を更新し、昨年12月以来の水準まで下落したユーロドルだが、本日のアジア時間ではさらに下値を広げている。欧州入り後は多少の買い戻しも入るだろうが、引き続き上値の重さは変わらないだろう。
 本日はユーロ圏から市場を動意づける経済指標の発表が無いことで、欧州午前は複数の欧州要人の講演でサプライズとなるコメントがないかを確かめ、米国勢参入後には8月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数の結果発表を待つ展開になりそうだ。

 欧州要人の講演は、シムカス・リトアニア中銀総裁、レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミスト、ビルロワドガロー仏中銀総裁などが予定されている。この中で前回のECB理事会後に発言が伝わっていないのがレーン氏になる。8月には「インフレは年後半に大きく低下するだろう」と発言し、実際に9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は予想比を大幅に下回った。更にハト派寄りと捉えられる発言をした場合は、ユーロドルの一定の抑えにはなりそうだ。

 ユーロ圏からは主だった経済指標の発表は無いが、本日はスイスから9月の消費者物価指数(CPI)が発表される。スイス中銀(SNB)は前回の会合で、政策金利をサプライズとなる1.75%への据え置きを決定した。また、同時に発表された声明文では、2023年のインフレ見通しを2.2%とした。今回発表される9月CPIは、前年比で8月の+1.6%を上回る+1.8%予想となっている。市場予想よりもインフレが高進していた場合は、次回のSNB会合(12月14日)は当面先だが、再利上げ圧力になる可能性もある。なお、本日はトルコからも同月CPIが発表される。
 

・想定レンジ上限
 ユーロドル:昨日欧州時間での安値1.0560ドル近辺。
 ユーロスイスフラン:昨日高値0.9684フラン。

・想定レンジ下限
 ユーロドル:2022年12月1日安値1.0394ドル。
 ユーロスイスフラン:8月23日に付けた年初来安値0.9516フラン。


(松井)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ