ドル円一時142円台前半 年初来高値更新も反落
21日のドル円はパウエルFRB議長の議会証言の事前原稿を受けて一時142円台前半まで上昇しましたが、その後141円台後半へと反落しました。
21日、日経平均株価の堅調な推移や日米の金利差を意識した円売りドル買いの動きを背景にドル円は夕方にかけて上昇しましたが、前日高値の142.25円前後に迫ると失速し、20時過ぎには141円台後半まで押し戻されました。
その後パウエルFRB議長による議会証言の事前原稿が発表されると、「インフレ率を2%に戻すには長い道のりがある」「参加者のほぼ全員が年内の追加利上げを予想している」との内容を受けてドルを買う動きが強まり、ドル円は一時142.37円前後まで上昇して7カ月ぶりの高値を更新しました。
しかし議会証言の質疑応答でパウエル議長が「初期段階では利上げのペースが重要だったが、現在はそれほど重要ではない」「より緩やかなペースでの利上げが合理的かもしれない」などと発言したことでドル円は下落に転じ、本日未明にかけて141円台後半へと反落しました。
ドル円伸び悩み 本日米新規失業保険申請件数発表
21日、ドル円は一時142.37円前後まで上昇して年初来高値を更新したものの、その後141円台後半へと反落する展開となりました。注目されていたパウエルFRB議長の議会証言を前に、事前原稿の内容が伝わったことで利上げの長期化観測が強まりドル円は上昇しましたが、質疑応答でパウエル議長が追加利上げにやや慎重な姿勢を示したことで下落に転じました。
パウエル議長は先週の米FOMCで示された金利見通しについて「かなり正確な推測」との見解を示し、年内にあと2回の追加利上げが行われることがあらためて示唆されました。一方で「より緩やかなペースでの利上げが合理的かもしれない」とも述べ、慎重な姿勢も示しました。
市場では年内の追加利上げはあと1回になるとの見方が強まっており、今後の雇用やインフレ関連の米指標に注目が集まっています。本日は米新規失業保険申請件数など複数の指標が発表予定となっており、それらが強い結果となれば再びドル高に振れる展開が予想されます。
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