ドル円140円台へ 米雇用統計受け反発
2日のドル円は夜にかけてほぼ横ばいで推移した後、米5月雇用統計を受けて大きく上昇しました。
米雇用統計を控え、2日のドル円は夜にかけて138円台後半を中心に方向感に欠ける動きが続きました。
21時半に発表された米5月雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回った一方、失業率は予想以上の悪化となり、平均時給の伸びも鈍化しました。これを受けてドル円は売り買いが交錯して乱高下しましたが、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となり、3日未明には一時140.07円前後まで上値を伸ばしました。
その後一時139円台後半へと押し戻される場面がありながらも、週明けの本日朝には再び140円台前半へと上昇しました。
ドル円堅調続くか 本日(23:00)米ISM非製造業景況指数発表
2日、ドル円は米5月雇用統計を受けて反発する展開となりました。雇用統計は強弱入り混じる結果となりましたが、非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回ったことから雇用は堅調と受け止められ、ドルを買う動きが活発化しました。
一方で失業率は上昇し、平均時給の伸びも鈍化したことから、今月の米FOMCでの利上げは見送られるとの見方が強まりました。ただし平均時給の上昇率は依然として高水準の状態が続いているため、米政策金利は今月のFOMCで据え置きとなった後、7月のFOMCでは0.25%の利上げが再開されるとの予想が広がっています。
こうした見方や、米債務上限問題の関連法案が可決されて米国が債務不履行に陥るリスクがひとまず回避されたことなどから、ドル円は底堅い動きが予想されます。
本日は米5月ISM非製造業景況指数などが発表されます。予想では前回から改善することが見込まれていますが、大幅な予想上振れとならない限りは今月のFOMCでの金利据え置き観測に変化はないと考えられます。ただ今週は重要指標が少なく、FOMC前のブラックアウト期間となることからFRB高官の発言も見込めないため、材料不足が予想される中で本日の指標に相場が敏感に反応する可能性には注意が必要となりそうです。
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