ドル円年初来高値で「激アツ」に｜今後の見通しを徹底解明

動画配信期間

2023/5/19～

概要

前回2月に開催し、あれから3カ月後の今、ドル/円相場はどう変わった！？外為どっとコム総研の調査部に所属する中村研究員と宇栄原研究員の二人が「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」を駆使してドル/円相場を徹底分析！油断できぬ為替相場と上手に付き合うために、このセミナーで金融市場のトレンドやマーケット環境の変化をいち早くキャッチしましょう。！

セミナー一部抜粋

■これからの注目ポイント（中村）
(01:02頃から)

ドル円ですけれども、ここ最近アメリカの債務上限問題に関して楽観的な見方が浮上しているということもあり、かなり上目線となっています。今日に関しても、上昇トレンドが続きそうではありますが、やはり気になるのは「週末を控えている」そして「今週一方向で円安が進んだということでどこかで調整が入るのでは」ではないかという、警戒感もありますね。ただ、先ほども申しましたけども、方向感がもう完全に上方向になっているいますので、下がったとしても限定的になると見ています。

■上下どちらに動きそう？（宇栄原）
(01:58頃から)

テクニカル的にはもう目線は上です。ただし、今日の見通しということで言えば、中村さんも仰った「週末」ということで、ポジション調整が入る可能性もありそうです。そうなると、一時的に調整が入って下押しする可能性があります。ただ、チャートで上昇の勢いが加速しているのが見て取れますので、底堅い値動きにを予想して、下押し後に反発した局面ではしっかり押し目買いを狙っていく、という考え方になるかと思います。

■米債務上限問題について（中村）
(41:23頃から)

皆様気になっている、米国の債務上限問題について、解説してゆきます。もし、債務上限問題が日曜日（5/21）の議会指導者とバイデン大統領で合意となった場合、その後下院で採決を通る必要があります。それを考えると、共和党のマッカーシー下院議長はあまり求心力がないため、素直に通るのか私はやや疑問に思っています。

今年の債務上限問題に関して言うと、あまりにも素直に解決に向かいすぎているので、もう一波乱あってもおかしくないと見ています。

（視聴者からの質問）債務上限問題が決裂しても、米国債が売られて金利が上昇して逆に円安になる事はありませんか？（回答）まず、万一米国がデフォルトに陥るとなると、ドル売りの動きが予想され、一旦はドル/円は下落する公算です。しかし、やはり基軸通貨の米ドルですので、その後はドルの買い戻しもありえます。

基軸通貨のデフォルトは今まで経験がありません。私を含め、この業界にいる人間が誰一人そういう経験はないため、正直、どうなるかわ駆らない部分はあります。動きが分からないのは大変なリスクです。

その中で共和党のトランプ元大統領は「絶対に合意するな」とか言ってますけど、何を言っているんだという感じですよね。どこかで合意はしないといけないし、合意はできなかったとしても何とかやりくりして合意に持っていく、その間に米国債格下げがあり得るかなと。まずは、米国債格下げの方が先に来てドル売りになるかと見ています。