総括
FX「今週は3月消費者物価、タカ派の中銀の発言にも注目したい」南アランド見通し
「通貨最下位、株価9位」
「予想レンジ 南アランド7.1-7.6」
(ポイント)
*今週の焦点は消費者物価、中銀総裁はタカ派
*2月消費者物価は7%へ上昇
*先週は12通貨中4位であった。株価指数は年初来7.97%高とまずまず
*3月は月間MVP 年初来ではまだ最弱
*2月製造業生産、鉱山業生産は悪化
*新規投資目標を設定
*電力改革の実行は遅い
*3月の2つのPMIは悪化
*南ア中銀は予想の0.25%利上げに比し0.5%の利上げ
*2月貿易収支は黒字へ
*IMFは成長見通し引き下げ
*停電は軽減
*電力大臣ポストを新設
*南アの最大貿易相手国は輸出入ともに中国
*インフレ率は23年は5.4%、24年は4.8%と予想(中銀)
(新たな投資を呼び込めるか)
まだ年初来最弱通貨だが、3月、4月の月足は下ヒゲ長く下値抵抗を見せている。先週は12通貨中4位であった。株価指数は年初来7.97%高とまずまずだ。
停電の障害があり製造業生産、鉱山業生産は悪化。2月製造業生産は前年比5.2%減(前月は4.1%減)、鉱山業生産は4.9%減(同3.3%増)となった。
(そこで出た新規投資計画)
ただ先週ランドが戻したのは、「南ア投資会議」でラマポーザ大統領は、今後5年間で2兆ランドの新規投資を呼び込むという目標を設定したことがある。南ア、過去5年間で1.51兆億ランドの新たな投資契約を結んだ。これは、2018年に設定された目標を26%上回っているとした。
ただ企業幹部らは、南ア政府が投資家心理を回復させるにはエネルギー、輸送、治安の問題を早急に解決する必要があると述べた。
(遅い電力改革の実行)
エスコム会長は、新しい送電会社は2023年3Qまでに稼働するはずだと述べたが当初の計画より遅れている。ラマポーザ大統領は2019年にエスコムを送電、発電、配電の3つの部門に分割すると発表していた。
(今週の焦点は消費者物価、中銀総裁はタカ派)
今週は消費者物価と小売売上の発表がある。3月消費者物価の予想は前年比7%上昇、前回予想を上回る政策金利の0.5%の引き上げを実施した中銀は現在もタカ派姿勢を崩していない。
テクニカル分析(ランド/円)
ボリバン上位へ浮上。5日線、20日線上向く。
日足、連続陽線で雲下限に近づく。7.20円以下は下ヒゲを2日連続出して抵抗した。4月13日-14日の上昇ラインがサポート。3月31日-4月10の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向く。
週足、2σ下限から反発も中位越えられず。雲の下。4月3日週-10日週の上昇ラインがサポート。4月3日週-10日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向く、20週線下向き。
月足、3月は5か月ぶり陽線。4月も陰転。ただ3月と、4月ここまでは下ヒゲが長い。雲に中。20年5月-23年3月の上昇ラインがサポート。22年6月-23年3月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線は下向き。
年足、21年、22年は短い陽線。23年は陰転。20年-22年の上昇ラインを下抜く。08年-22年の下降ラインが上値抵抗。
喜望峰
南ア産出の鉱物資源、2023年は
2023年4月14日までの南ア産出の鉱物資源の動きは
・金 10.16%高
・銀6.87%高
・パラジウム16.22%安
・プラチナ 2.52%安
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