ドル円一時132円台後半 米CPI鈍化で急落
12日のドル円は一時134円台に乗せた後、注目されていた米3月消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで132円台後半まで急落しました。
12日正午にかけてドル円は日経平均株価の堅調な推移などを背景に上昇し、一時約1ヵ月ぶりの高値となる134円台まで上値を伸ばしました。
その後は米3月消費者物価指数(CPI)の発表を控えて方向感に乏しい動きとなり、21時半に発表された米CPIが予想を下回ったことが伝わると、米FRBの利上げ停止が意識されてドルを売る動きが強まり、ドル円は米長期金利の低下とともに132.74円前後まで急落しました。
ドル売りが一巡すると本日未明には133円台前半まで持ち直しましたが、午前8時過ぎには再び132円台後半へと押し戻されるなど上値の重さが続きました。本日午前3時には先月開催された米FOMCの議事要旨も公表されましたが、市場の反応は限定的となりました。
ドル円上値の重さ続くか 本日米PPIなど発表
12日、ドル円は約1ヵ月ぶりの高値を更新した後、注目されていた米3月消費者物価指数(CPI)の鈍化を受けて急反落する展開となりました。
米CPIは総合指数の伸びが9か月連続で縮小となり、米FRBの利上げ停止が意識されドル売りにつながりました。一方で変動の大きい食品やエネルギーを除いたコア指数は前年同月比で伸びが加速しており、インフレの根強さも示されたことから、依然として次回5月の米FOMCでは0.25%の利上げが決定されるとの見方が優勢となっています。
本日は米新規失業保険申請件数や米3月卸売物価指数(PPI)が発表されます。失業保険申請件数は前回から増加、PPIは前年同月比で鈍化することが見込まれており、予想以上に弱い結果となれば昨日に続きドル円が一段と下落する展開も予想され、警戒が広がっています。
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