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FX「9年ぶりの年足陽線を目指していたが先週陰転。脆さ見せる」トルコリラ見通し

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総括

FX「9年ぶりの年足陽線を目指していたが先週陰転。脆さ見せる」トルコリラ見通し

(通貨10位、株価19位)

予想レンジ トルコリラ/円6.4-7.4

(ポイント)
*9年ぶりの年足陽線が崩れる
*選挙戦は野党がリード
*経常・貿易赤字でリラは弱い
*今週は政策金利決定、据え置きか0.5%利下げか
*SVB・CS信用不安でリスク回避、トルコが売られると言うより円買いが主導
*5月14日に大統領・議会選挙 
*今年は建国100周年
*サウジアラビアがトルコに50億ドルの預金
*リラは、外貨送金の制限、海外からの援助金・保険金流入で支えもある
*2022年のGDPは5.6%増
*2月の消費者物価は前年同月比55.18%
*大統領は利下げ示唆
*国内預金が外貨預金を上回る=リラ化政策で
*外交では問題が多い

(9年ぶりの年足陽線が崩れる)
 トルコ上昇の持続力なく、再び7円割れとなっている。9年ぶりに年足陽線と推移していたが先週円に抜かれ今年も陰転。

 地震災害の援助金や保険金の流入、リラ化政策が支え、去年まで続いてたリラ最弱の状況は避けられているが、貿易・経常赤字が続くだけに持続性に難がある。SVB,CSなど先週の一連の金融不安もリスク回避となりリラが売られた。

(今週は政策金利決定)
 3月2日に政策金利決定がある。前回は大地震を考慮して0.5%の引き下げとなったが、地震での復興需要による物価上昇もあり据え置き予想も強くなってきた。

(貿易・経常需給は赤字継続でリラ安)
1月の経常赤字は98.5億ドルと、単月では1984年の統計開始以来最大となった。エネルギー価格上昇と金輸入の増加が要因。
1月の貿易赤字は38%増の142.4億ドル。主に金輸入とエネルギー輸入コスト増加が要因だった。

(野党リード、選挙戦)
 選挙戦が始まった。各世論調査によると、野党候補のクルチダルオール氏がエルドアン大統領に10%以上の差をつけてリードしている。同時に実施される議会選を巡っても、「国民連合」と呼ばれる野党ブロックが、エルドアン大統領の公正発展党(AKP)とその連合相手に少なくとも6ポイント差をつけてリードしている。
エルドアン氏は生活費危機で人気が低下。また、先月の大地震を受けてAKPの地盤も揺らいでいる。アクソイ・リサーチの世論調査では、クルチダルオール氏の支持率が55.6%と、エルドアン大統領の44.4%を上回っている。また、野党勢力の支持率は44.1%。与党連合は38.2%となっている。今週は政策金利決定。0.5%利下げの予想だがSVBやCS問題を考慮すれば1%利下げもありうるか

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ついに2023年も年足陰転

 日足、ボリバン2σ上限から3σ下限へ下落。雲の下に出るか。2月2日-3月20日の上昇ラインがサポート。3月17日-20日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向く。
 週足、ボリバン2σ下限から反発。中位で止まり反落。1月16日週-3月13日週の上昇ラインがサポート。3月6日週-13日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
 月足、11月-12月の下降ラインを上抜く。1月-2月の上昇ラインがサポート。22年10月-11月の下降ラインが上値抵抗。

年足、8年連続陰線。その間52円から6円台へ沈む。今年は僅かに陽転していたが今月陰転。



メルハバ

IMF見解、物価への影響は

 IMFのモヒルディン理事は、イスタンブール近郊の工業地域を直撃した1999年のマルマラ大地震の時ほどにはGDPへの影響は大きくないとし、復興に向けた公共・民間の投資も見込まれると述べた。
 被災県からの人口流出は深刻で、近隣のメルスィン県には既に100万人規模の移動がみられ、住宅価格が高騰している。これは被災地の労働力不足にも直結する。また、被災地域が野菜や果物など農産物の生産地でもあることから、供給不足による物価への影響が懸念されている。これらの経済成長やインフレへの影響の度合いは現状では未知数だが、エコノミストの間では、食品や住宅の価格上昇がインフレ抑制を阻害すると見られている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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