ドル円一時130円台半ば 根強い金融不安でドル安進む
17日のドル円は根強い金融不安への警戒感を背景にドル売りが優勢となり、一時131円台半ばまで下落しました。
17日夜にかけてドル円は欧米で広がる金融不安を背景に軟調に推移しました。経営不安が報じられたスイスの大手金融グループ「クレディ・スイス」の株価が再び大きく下落したことや、週末を控えたポジション調整の動きもあり、ドル売りが進みました。
同日23時に発表された米3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値が予想を下回ったこともドル売り材料となり、ドル円は18日未明に一時131.56円前後まで下落しました。
週明けの本日未明にはクレディ・スイスについて、スイス政府などの支援のもと、スイスの金融最大手UBSが買収することで合意したとの発表が伝わりました。これを受けて金融不安への警戒感が和らぎ、本日午前はドルを買い戻す動きが出ました。
ドル円下落一服も上値は限定的か 明日からの米FOMCに注目集まる
17日は根強い金融不安への警戒感からドル安が進み、131円台半ばまで下落する場面もありましたが、週明けの本日午前にはスイス金融最大手UBSによるクレディ・スイスの買収合意が報じられ、132円台へと反発しました。
スイス政府や中央銀行が支援する形でUBSによるクレディ・スイスの買収合意がまとまったことで、金融不安が拡大することへの警戒感はひとまず後退しました。しかし市場では明日から始まる米FOMCの結果を見極めたいとの思惑から様子見姿勢が広がっており、ドル円の上値は限定的となりそうです。
明日から2日間にわたり、米FRBの金融政策決定会合にあたるFOMCが開かれます。一時は0.50%の大幅な利上げも予想されていましたが、米2月雇用統計での失業率の上昇や金融不安の高まりを受けて0.25%の利上げや利上げ停止の見方が強まっており、結果に注目が集まります。また、今週はイギリスやスイスの金融政策決定会合も予定されており、金融不安が警戒される中、各国の中央銀行がどのような決定を行うのか要注目です。
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