と~っても忙しい人に、まんがでお届けするFX。
今回おさえておきたいネタはこれだ!
目次
- ベレーちゃんベレーちゃん!たぶん大ニュースです!
- たぶん?どうしたのだ?
- 日本の中央銀行の総裁が変わるみたいです!
これって大ニュースですよね? - もちろん、日本の経済にとって大ニュースなのだ!
- でも、どんな影響があるのかよくわかりません
ベレーちゃん知ってますか? - もちろん!
じゃあ日銀総裁の役割から説明するのだ! - よろしくお願いします!
日銀総裁の役割
- まず、日本の中央銀行=日銀
これは大丈夫だよね? - それは前に このレポートで教えてもらったことがあります!
日本の中央銀行=日銀で日銀の目的は「物価の安定」を図ることと、「金融システムの安定」に貢献することです! - 正解なのだ!
そしてその注目の日銀総裁は年に8回行われる金融政策決定会合で議長を務めているのだ - 議長が言ったことは絶対!という感じなんでしょうか?
- 今まで議長である日銀総裁の提案が否決されたことがないけど、金融施策の決め方は多数決なのだ
金融政策決定会合は総裁を含む9人で構成されているのだ - え、それは日銀総裁の意見は重要になってくるってことですね
- そうなのだ
だから日銀総裁がどんな考えをしているのか、発言などに注目する必要があるのだ - なるほど、どんな人物かも知っておいた方がFX取引において役に立ちそうですね
- そうなのだ
日銀総裁の発言は金融市場や世界からも注目されているからとっても重要なのだ - その注目されている次期日銀総裁ってどんな人なんでしょうか?
- では次期日銀総裁候補として名前があがっている植田和男氏についてお話しするのだ
- よろしくお願いします
次期日銀総裁候補 植田氏とは?
- まずは、今回の人事については「サプライズだ」という声が多数上がっていたのだ
- みんなが次期日銀総裁に植田氏を予想していなかったからですか?
- そうなのだ
今まで日銀総裁は「日銀」か「財務省(旧大蔵省)」の出身者が中心だったのだ
植田氏は「日銀」でも「財務省」出身でもなく学者出身なのだ
植田氏が日銀総裁に就任すれば戦後初の学者出身者となるのだ - 戦後初ですか、それは驚きますね
海外でも学者さんが中央銀行のトップになることは珍しいのでしょうか - そんなことはないのだ
海外の中央銀行のトップでは珍しいことではないのだ - じゃあ日本も海外に追い付いてきたということですね
それでその植田氏はどんな人なのでしょうか - 植田和男氏は日本を代表する経済学者の一人なのだ
東京大学、マサチューセッツ工科大学院を卒業して助教授などを経て1998年から2005年まで日銀の政策委員会審議員を務めていたのだ - 日銀の政策委員会審議員って何ですか?
- 日銀の最高意思決定機関である政策委員会のメンバー、任期は5年で年8回ある金融政策決定会合の中で多数決を行う1人ということなのだ
また、1998年に施行された新日銀法に基づく初めての審議委員の1人となっているのだ - そこで植田氏の人柄が分かるようなことがあったのでしょうか
- 『時間軸効果』の生みの親と言われているのだ
- 『時間軸効果』?
なんだか魔法みたいですね、どういう効果ですか? - じゃあまずはその『時間軸効果』がつくられた経緯についてお話しするのだ
1998年ごろ日本ではバブルが崩壊して、最悪の経済状況となっていたのだ - バブル崩壊、よく聞く言葉ですね
- そこで経済を回復させるために金融緩和を行う必要があったのだ
当時の日銀総裁が金利は「ゼロでも良い」と発言したことをきっかけにゼロ金利政策というものが始まったのだ - それでゼロ金利政策後に今のマイナス金利政策になったんですか?
- 違うのだ
当時はすぐにゼロ金利政策は終わらせる。としていたのだ
そして2000年にITバブルでゼロ金利政策は解除されたんだけど、またバブルの崩壊でゼロ金利政策は復活したのだ - なるほど
- そこで当時審議委員であった植田氏は「長期金利の低下を促すことができれば、経済に一定程度効果を発揮できる」と考えたのだ
中央銀行が行っている金融政策の効果を高めるために、期間や条件を決めて金利を維持するとアナウンスし市場金利への効果を高めようと『時間軸効果』を作ったのだ
学者さんならではの金融政策なのだ - じゃあ、これからは今までの金融政策と違ったものが出てくる可能性もあるってことですね
- そうなのだ
ちなみにに2000年8月にゼロ金利政策の解除を行ったときの話しなんだけど、9人中2人が解除に反対をしたのだ。その1人が植田氏なのだ
【植田氏の発言】
- 「継続的に経済が上昇していく見通しが出るだけでは少し弱いのではないか」「市場が不安定化する可能性は十分にあり、少し待って見届けてもよいのではないか」と述べ、ゼロ金利政策の継続を主張しました。
- 植田氏は自分自身の考えをもって、少数の意見でも貫くということですね
ピザちゃんにはできないかもしれません - そんな植田氏が2月24日に衆院議院運営委員会で発言をしたのだ
【2023年2月24日 植田氏の発言】
- 「現在の金融緩和は適切」「2%インフレの実現が見通せれば、正常化に踏み出すことできる。基調インフレの見通しが改善すればYCC(イールドカーブコントロール)の正常化を考えざるを得ない」
- つまり、今の大規模金融緩和はしばらく続けるけれど、インフレ見通しが改善すれば徐々に金融緩和の修正を行っていく方針を示したのだ
- そうなのだ
- じゃあ、これからのポイントについて教えていただきたいです
- 久しぶり、ベレーちゃん、ピザちゃん
- お久しぶりですなのだ!
- 神田部長!これまでの植田氏については理解できたのですが、これからどういうところに注目していくべきか教えてほしいです!
- 簡単に説明すると、黒田総裁が10年間かけて作り上げた大規模金融緩和をどう解きほぐしていくかが次期日銀総裁候補の役目だと思っているよ
いわゆる出口戦略と呼ばれるものだよね - 出口戦略は今のマイナス金利を解除するにあたり、経済や金融市場などに大きな影響を与えることなく着陸をする戦略のことなのだ
けど、大規模金融緩和を解除するためには金利が上昇するリスクが伴ったりするのだ
慎重に行う必要があり、そのさじ加減が難しそうなのだ - だからこそ、次期日銀総裁が経済や為替などに大きな影響を与えないように段階的に出口へと舵を切るところが今後の焦点になってくるだろうね
けど、この前の植田氏が「現在の金融緩和は適切」と発言したこともあって、すぐに今の大規模金融政策が変わるということはなさそうだね - そうなるとますます次期日銀総裁による発言には注目する必要がありますね
毎日外為どっとコムトゥデイを読みながら相場の流れについていきたいと思います!
神田部長、ありがとうございます!
まとめ
- そして3月9-10日には黒田日銀総裁の下で行われる最後の金融政策決定会合が行われるのだ
- 黒田総裁は10年間、日銀総裁としてやってきたわけですね
おつかれさまでした - 今回の金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC=長短金利操作付き量的・質的金融緩和)の再修正や撤廃という声も上がっているので最後まで目が離せないのだ
- そういった声があるんですね
最後の最後まで気を抜かずに日銀金融政策決定会合に注目したいと思います! - ちなみに3月10日の外為どっとコムでは配信が盛りだくさんなのだ!
お昼には元邦銀チーフアナリストで現在は大学の准教授に就任し、金融・国際経済を専門とする内田稔氏&神田部長のセミナーがあり、15時30分からの黒田日銀総裁最後の会見に合わせて、外為どっとコム総研のメンバーでライブ配信、20時45分からは毎月行われている米雇用統計のライブ配信があるのだ!
- 3月10日はお昼の外為どっとコムの配信から目が離せませんね!
ピザちゃんもYouTubeから見たいと思います!
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