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FX「連続大地震。大統領が利下げ示唆、リラは安定」トルコリラ見通し

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総括

FX「連続大地震。大統領が利下げ示唆、リラは安定」トルコリラ見通し

(通貨11位、株価20位)

予想レンジ トルコリラ/円6.5-7.5

(ポイント)
*トルコ南東部のシリア国境付近で連続大地震
*1月の製造業PMIは50.1と、前月の48.1から上昇
*1月貿易赤字拡大
*大統領は利下げ示唆
*2月23日が政策金利決定、地震も配慮されるだろう
*中銀、企業に両替額の2%支援、還流外貨対象
*国内預金が外貨預金を上回る=リラ化政策で
*インフレ低下見通しで利下げ観測が出てきた
*大統領選挙は5月14日に前倒し、野党の候補はまだ決まっていない
*NATO加盟申請を巡るスウェーデン、トルコによる三者協議を小休止
*1月消費者信頼感は改善
*外交では問題が多い
*対円では8年連続陰線
*2023年から24年にかけ前年比約3%成長へ減速予想(OECD)

(今年のリラは大幅な下げではなく小安い)
 今年のリラは大幅な下げではなく小安い。年初来では11位だが、先週に限って言えばドルに次いで2位であった。良い材料が多く出たわけではない。

 1月の製造業PMIは50.1と、前月の48.1から上昇した。好不況の分かれ目となる50を10カ月連続で下回っていたが、1月は辛うじて上回った。ただ、生産と新規受注は12月より小幅ながらも縮小が続いた。一方、就業者は3カ月連続で上昇した。投入コストは主に最低賃金引き上げに伴って大きく上昇。原材料コスト上昇と通貨相場低迷も製造業者を圧迫した。こうした背景から企業は相次いで値上げに踏み切り、生産価格の上昇ペースは7カ月で最高となった。

(1月貿易赤字拡大)
1月貿易収支は143億ドルの赤字で前年比39%拡大し過去最高の赤字となった。

(1月の消費者物価は57.68%上昇)
1月の消費者物価は前年同月比57.68%に伸びが鈍化したが、予想の53.5%を大きく上回った。急激な上昇は、公共交通機関、たばこ製品、サービス、食品など、新年に伴う一連の値上げが要因。
インフレ率は10月に24年ぶり高水準の85.5%を記録した。その後、インフレ率は徐々に低下している。通貨リラの相場に影響はほとんど見られない。リラは昨年夏以降、政府の管理下でおおむね横ばいで推移している。

(低金利を維持)
 ネバティ財務財務大臣は5月に予定されている選挙後も低金利を維持し、金融政策の方向性を変えることはないと述べた。
この計画は、2021年に発表されたトルコの新しい経済モデルに沿ったものであり、最終的には慢性的な赤字から経常収支黒字に移行し、輸出、生産、投資、低金利を強化することでインフレを低下させることを目的としていると述べた。金融当局は先月、「政策金利の現在の水準が適切である」というフォワードガイダンスを削除した後、利下げが議題に戻る可能性があることを示唆した。

 エルドアン大統領は、高金利はインフレを引き起こし、2022 年末までに1 桁の金利を要求したようだ。

一方、6 つの野党連合は、エルドアン大統領が大統領選挙と議会選挙に勝利した場合、経済政策を縮小することを約束した。
エルドアン大統領は、インフレ率は「急速に減速」し、今年は約 20% で終わるだろうと述べた。大統領は「現時点で金利は9%だが、さらに引き下げる」と述べ、焦点を2月23日に予定されている金融政策決定会合(MPC)に移した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン3σ下限から2σ上限へ反発

日足、ボリバン3σ下限から2σ上限へ反発。1月18日-2月3日の上昇ラインがサポート。1月6日-2月6日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。

 週足、ボリバン2σ下限から反発。3週連続陽線。1月16日週-30日週の上昇ラインがサポート。10月17日週-31日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
 月足、11月-12月の下降ラインを上抜く。21年12月-23年1月の上昇ラインがサポート。22年10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
年足、8年連続陰線。その間52円から6円台へ沈む。



メルハバ

トルコ南東部のシリア国境付近で連続大地震

 トルコ南東部のシリア国境付近で2月6日、マグニチュード7.8の地震が2回あり、余震も続き、両国で3000人超が死亡した。負傷者も1万人を超えている。広い地域で建物が多数倒壊し、依然がれきの下に取り残された人がいるもようで、救出活動が続いているものの、悪天候が捜索の妨げとなっている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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