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FX「今年も最弱通貨、大統領の強権政治はリラを回復させず」トルコリラ見通し

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総括

FX「今年も最弱通貨、大統領の強権政治はリラを回復させず」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)
予想レンジ トルコリラ/円6.8-7.8

(ポイント)
*今年も最弱通貨、大統領の強権政治はリラを回復させず
*恒常的な貿易・経常赤字がリラ安の要因だ
*持たざる国なのでエネルギー価格の上昇で高インフレへ
*高インフレでも金融を緩和したので市場の信頼を得ず
*リラ化政策はリラ相場の急落は不正だ
*有力大統領候補を禁固刑とした
*今週の政策金利決定は9%に据え置きか
*10月鉱工業生産と小売売上は改善
*旅行収支の黒字拡大で10月経常赤字が縮小
*10月失業率は10.2%へ悪化
*3Q・GDPは3.9%増
*ロシアがトルコにガスの拠点構想を掲げる
*IMFは利上げ勧告
*中銀は年末インフレ率、予測を65.2%に引き上げ
*大判振る舞いの住宅投資
*SCO加盟を宣言
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(今年も最弱通貨で終わりそうだ)
 今年も最弱通貨で終わりそうだ。先週末で対円で年初来16.15%安、対ドルで41.66%安。株価指数(イスタンブール100)は年初来180.69%高。10年国債は10.78%で年初の24.4%から低下した。大統領が外交面では、ウクライナ問題、北欧2国のNATO加盟問題、中東との友好関係回復など成果を上げているが、経済問題では実績がない。

(政策金利は据え置きか)
 今週は政策金利決定があるが9%に据え置く見通し。エルドアン大統領の求める1桁台を実現したことで、緩和は打ち止めにすると既に発表している。
 今週は他に12月消費者信頼感指数、11月の観光客数の発表がある。

(大統領候補のイマモール・イスタンブール市長に有罪判決)
 トルコの裁判所がイスタンブールのイマモール市長に対し公務員を侮辱した罪で禁錮刑と政治活動禁止の判決を言い渡したことで、野党勢力は大統領選を半年後に控えたこの時期に、エルドアン大統領の対抗馬探しで窮地に立たされている。高インフレもあり次期大統領選は、20年近く政界を牛耳ってきたエルドアン氏を追い落とす絶好の機会だった。

(10月鉱工業生産と小売売上)
 10月鉱工業生産は前年比2.5%増で9月の0.5%増、予想の0.4%増を上回った。
10月小売売上高は9.5%増で9月と同じだった。予想は9.0%増

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン2σ下限から反発も中位で反落

 日足、ボリバン3σ下限から反発、中位へ近づく。12月14日-19日の上昇ラインがサポート。12月16日-19日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。雲下。
 週足、ボリバン2σ下限から小反発も依然下位に低迷。12月12日週-19日週の上昇ラインがサポート。11月28日週-12月12日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、3か月続いた上昇も11月は続かず。12月も下落。21年12月-22年10月の上昇ラインを下に切る。22年10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、7年連続陰線。22年は一時寄り引き同時に近づいたが、また円に引き離される。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。

 

メルハバ

あるトルコ紙が掲載休止している

 私は「Ahval」というトルコ紙を講読していたが、ここ2か月ほど記事が掲載されていない。通常のトルコ紙はエルドアン大統領や政府を支持し、反政府的なことは書かない。「Ahval」は政府批判の記事もあった。「Ahval」はトルコ政府によってトルコのユーザーに対してはブロックされている。拠点はキプロスでUAEから財政支援を受けていたが、未だアップデートされていない。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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