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FX「中国に不気味さ、不安さはあるが、人民元はバスケット制度で大崩れしない」見通し

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総括

FX「中国に不気味さ、不安さはあるが、人民元はバスケット制度で大崩れしない」人民元見通し

(通貨10位(9位)、株価15位(15位))
予想レンジ 人民元/円 19.3-19.8

(ポイント)
*11月製造業PMIなどが悪化
*ゼロコロナ政策によるロックダウンが景気減速の要因だ
*国民からゼロコロナ政策への抗議行動が始まったが政府は取り締まりを強める
*人民元はバスケット制度を採用しているので大きな動きは抑制される
*習主席はG20サミットで、強い姿勢で米中、日中、日豪などと首脳会談をこなした
*強気の背景に世界一となった貿易量もある
*10月鉱工業生産と小売売上は予想を下回った
*10月生産者物価は低下、世界の流れと逆、デフレか
*消費物価も低位安定
*10月貿易収支では輸出入伸びず
*対露貿易は拡大
*22年実質成長率、2.8%に下方修正 世界銀行
*IMFも成長見通しを下方修正か

(ゼロコロナ政策による景気減速)
 ゼロコロナ政策実施でのロックダウンなどの影響による景気減速で11月のPMIは以下のように悪化した。下振れリスクが引き続き増している。コロナ感染を巡る状況が一段と悪化しており、来年にかけて中国経済の重しになる。最近の政策支援は住宅市場の低迷に歯止めをかけるには不十分である。また世界経済の低迷が引き続き輸出の重しになる。信用需要は弱く、短期的に追加金融緩和にも制約がある。

製造業 48.0 10月49.2 予想49.0
非製造業 46.7 10月48.7 予想49.0
総合 47.1 10月49.0 予想 49.3


(ゼロコロナ対策への抗議デモへ政府は敵対的取り締まり)
 中国各地で厳格な行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策への抗議活動が広がる中、政府は、警察・司法を統括する共産党中央政法委員会トップの陳文清氏が、「敵対勢力の取り締まり」を指示したと報じられた。陳氏は会議で「断固として法に基づき社会秩序を乱す違法犯罪行為を取り締まり、社会の大局的安定を確実に守らなければならない」と強調した。

(人民元は暴落せず)
 人民元はドルを中心としたバスケット制度をとっているので、大きく下落も、大きく上昇もしない。景気減速やゼロコロナ政策への抗議デモで不穏な雰囲気にあるが、11月は12通貨中8位で取引を終えた。ドルが最弱通貨、NZドルが最強通貨、円は2位であった。

(IMF、中国のGDP予測を下方修正も) 
ゲオルギエワIMF専務理事は、新型コロナウイルス感染拡大と不動産セクターの問題が中国経済に継続的なリスクをもたらしているとし、同国の経済予測を下方修正する可能性があると明らかにした。中国の成長率が22年に3.2%、23年に4.4%になると予想しているが、リスクは「下向き」で、予想を引き下げる可能性があると述べた。
その上で、中国には景気を促進し下押し圧力に対処する財政余地があると指摘。当局がゼロコロナ政策から、より的を絞った対策への移行を検討していることも、サプライチェーン(供給網)の混乱を緩和し、景気減速ペースを鈍化させるのに役立つ可能性があると語った。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン2σ下限から反発、中位に近付く

日足、ボリバン2σ下限から11月25日-28日の下降ラインを上抜いて上昇。 11月29日-30日の上昇ラインがサポート。11月22日-30日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向く。20日線下向き。雲の下。
 週足、ボリバン2σ下限で推移。雲に一時入る。6月23日週-11月28日週の上昇ラインがサポート。11月21日週-28日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、10月は長い上ヒゲを残し11月は陰線となった。ボリバン2σ上限に達して下落。6月-8月の上昇ラインを下抜き下落。3月-11月の上昇ラインがサポート。10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタート、ここまで陽線。



チーファンラマ

スナク英首相、対中関係の「黄金時代は終わった」

 スナク英首相は外交政策演説で、英中関係の「黄金時代」は終わったと述べ、英国の利益と価値観に挑戦する中国政府の組織的な動きが、一層激しくなっていると指摘した。
スナク氏は英国の対中アプローチを変える必要があるとの認識を示すとともに、中国政府が「国家の総力を挙げて世界的な影響力を勝ち取るために意識的に競っている」と分析した。「いわゆる『黄金時代』は終わったと断言する。貿易が社会・政治改革につながるという甘い考えも、もはやない」と強調した。
「中国が英国の価値観や利益に組織的に挑戦していることを認識しており、中国が権威主義を強めるにつれて挑戦が激化している」と述べ、英BBCが同社ジャーナリストについて、中国警察から暴行を受けたと発表したことについて言及した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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