読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

FX「強気の習主席発言も人民元は伸びず。ゼロコロナ政策不変」人民元見通し

f:id:okinawa-support:20190828090212p:plain

 

総括

FX「強気の習主席発言も人民元は伸びず。ゼロコロナ政策不変」人民元見通し

(通貨9位(8位)、株価15位(14位))
予想レンジ 人民元/円 19.2-19.7

(ポイント)
*人民元は対円で年初来8.96%高、対ドルで11.93%安
*習主席はG20サミットで、強い姿勢で米中、日中、日豪などと首脳会談をこなした
*強気の背景に世界一となった貿易量もある
*厳しいゼロコロナ政策は変わらない
*来週は政府版と財新の製造業PMIなどに注目
*10月鉱工業生産と小売売上は予想を下回った
*10月生産者物価は低下、世界の流れと逆、デフレか
*消費物価も低位安定
*10月貿易収支では輸出入伸びず
*対露貿易は拡大
*経常収支黒字は改善
*3Q・GDP成長率は前年比3.9%
*22年実質成長率、2.8%に下方修正 世界銀行

(人民元は伸びず)
 10月の共産党大会前後に人民元と中国株は急落していたが、その後、習国家主席ら政府要人が立て直し発言を繰り返し持ち直した。ただ11月に入ってのドル急落(米CPI低下で)では、人民元相場は米ドル比重の大きいバスケット制をとっているので、ドルとともに下落して対円では19円半ばに下落している。人民元は対円で年初来7.85%高、対ドルで12.44%安

(強気の習主席)
先週はG20サミットがあり、米中、日中、日豪などと習主席は首脳会談をこなした。どの首脳に対しても強気であり、妥協せず、経済外交については、そちらが望めば拡大しようという態度であった。環球時報は、米中会談は米国の申し出によるもので、かつ米国側が中国側を訪問して行われたことに言及し、関係改善を求めているのは米国であることを強調した。

(強気の背景)
 強気の背景には中国の貿易額(輸出・輸入)が6兆ドル超えと世界でも突出しており、米国の3.7兆ドル。EUの3.6兆ドル、日本の1.5兆ドルと比べても差が拡がっている。中国と商売したければ。そちらから譲歩すべきだという態度でもあった。実際、ショルツ独首相は独経済団体を連れて中国詣でを行い貿易関係拡大を図った。またウクライナ問題で孤立するロシアに対しては貿易量を増額し恩を売っている。

(ゼロコロナ政策変わらず)
 厳しいゼロコロナ政策で景気が減速していることは確かだがそれも想定内なのだろう。10月鉱工業生産は前年比5.0%増加し、前月の6.3%増から伸びが鈍化した。予想の5.2%増も下回った。10月の小売売上高は前年比0.5%減少した。上海市で全面的なロックダウンが導入されていた5月以降初めてのマイナスとなった。予想は1.0%増、9月は2.5%増だった。10月は通常、国内旅行が活発になる時期だが、国慶節の連休も消費押し上げにはほとんどつながらなかった。

(来週は政府版と財新の製造業PMIなどに注目)
11月30日に11月政府版製造業・非製造業・総合PMI、12月1日に財新製造業PMI、12月5日に財新サービス業と総合PMIの発表がある。いずれも10月は50を割り込んでいる。

テクニカル分析(人民元/円)

雲下、ボリバン下限で推移

日足、11月21日-22日、17日-21日の上昇ラインを下抜く。11月22日-23日の下降ラインが上値抵抗。ボリバン2σ下限は19.385。5日線、20日線下向き。雲下、ボリバン下限で推移
 週足、ボリバン2σ下限で推移。8月1日週-11月14日週の上昇ラインがサポートだが下抜くか。10月17日週-11月7日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、10月は長い上ヒゲを残し11月は陰線スタート。ボリバン2σ上限に達して下落。6月-8月の上昇ラインを下抜き下落。21年12月-22年2月の上昇ラインがサポート。
 年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタート、ここまで陽線。



チーファンラマ

北京と上海、最新のゼロコロナ政策

*北京市は11月24日から商業施設、ホテル、政府の建物など公共の場所に立ち入る場合、48時間以内に実施したPCR検査での陰性証明が必要になる。

*上海市は11月24日から新たな入境者に対し、公共の場への出入りを5日間禁止する。全国的な新型コロナウイルス感染急拡大が同市に及ぶのを阻止したい考え。

情報提供元:FX湘南投資グループ
本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたしま す。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。 なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、FX湘南投資グループグならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。