「ドル高は7割終わり」FX脱初心者塾vol.1 今井 雅人氏&小俣凪子研究員 2022/11/9【ダイジェスト】

まとめ版!FX脱初心者塾vol.1

動画配信期間

2022/11/9~

概要

大手邦銀で永くチーフディーラーを務め、新人ディーラーの育成にも従事した今井雅人氏と、外為どっとコム総研の小俣凪子研究員が登場。 FX取引の分析に欠かせない、「ファンダメンタル」「テクニカル」「需給」の基礎知識を60分に濃縮してお送りします。 分析手法を何から取り入れたらいいのかお困りのFX初心者さんにピッタリのセミナーです

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ダイジェスト

■今のドル/円についてどう感じている?
(02:36頃から)

(小俣)
ここで、相場の空気感について今井さんに質問があります。この前までは、円安・ドル高の雰囲気がかなりありました。現在は大きく見れば上昇傾向にあると捉えられるのかなと思いますが今井さんは今のドル円についてどう感じていますか?

(今井氏)
まず、相場には流れっていうのがありますけど、一つやっぱり頭に置いとかなきゃいけないのは、どの相場にも終わりがあるってことですね。永遠に続くわけじゃない。だからまあ、今年はドル高相場・円安相場でしたけど、それとてどこかでその終わるわけですよ。トレードをするにあたっての予測っていうのは、いつこれが終わるかっていうことを予想するということが一番大事な時期に来てるんだと思います

僕は、ピークが近づきできた可能性は7割ぐらいあると思いますよ。7割結構もうピークだなって感じですね。あえて10割って言わない理由は、経済は生き物なので状況が変化してくる可能性があるので7割と言ってます。

このセミナーでもずっと話をしてきましたが、流れができるということには必ず理由があるんですよ。理由がなくてトレンドっていうのはできないので。そうするとその理由となるものが崩れてしまえば、もう「トレンドは続かなくなってしまう」ということですね。少し話しますと、やっぱり今年はなぜドル高円安になったかと言ったら、日本は金利を全然ありませんという中でアメリカがどんどん金利を上げていきます。日本円と米ドルの金利差がどんどん開いていったので、あるいは開いていくなぁとみんなが思ったのですね。

ドル/円の月足チャートをご覧ください。すごい上がり方してますよね。上がってきたっていうことなんですけども、逆に言うと、原因となっているものが終わってしまえば、トレンドは終わるわけですよ。

日本の金利とアメリカの金利はどうやって開いてきたんですけど、この開いてる(金利差の拡大)のが止まったら、今のドル高・円安の流れが終わることを意味します。みんな、いつこれが終わるかを見てるんです。これまで(FFレートが)ものすごい勢いで上げてきましたけど、最近ですね、FRBの人たちの発言が明らかに変わってきてます。もうそろそろ利上げの幅をどれぐらいするっていうよりも、水準がどうかっていうことを考える時期だと。政策金利を上げていく時期はもう終わり、今後は利上げのペースを緩めていくことが適切になってくるといった話をしています。

もう一つは、金利を上げることは、みんながそのお金を借りて何かを買ったりすることで利息が高くなるから、ちょっとやめとこうかな、というふうになってきます。それは、物が売れなくなってきてとか、下がってるわけじゃないですか。金利を上げたからすぐに物価の値段が下がるわけではなく、ちょっと時間差があるんですよ。利上げをした後しばらくしてからそれが効果が表れてくるものですが、最近そのFRBのの人たちがこれをやたらと協調しだしているんですね。「ラグ」「タイムラグ」って言い方してますけど、今まですごいペースで利上げをしてきたけども、これからその効果を見ないといけませんよね、といった発言をしています。こういう人たちの発言は実は大事で、こういうところにヒントが隠されています。だから、そろそろ利上げのピークが近づいてきていて、利上げのペースをそろそろ緩める頃に来てますよねって。まだ物価は高いけれど、後で効いてくるかもしれないから、金利を高いところにある一定の所まで上げたらそこでそのまま止めて、効果が後で出てくるかどうかを確かめましょう、というようなことを言ってるんですね。

以上のことを考えると、今までのような異例の利上げはなくなりつつあることが、ほぼ見えてきているという事です。そうすると、やっぱりそれをバックにみんなドルを買ってたわけだから、バックがなくなるわけなので、ここからどんどんドルが上がってくっていうのは難しくなってくると思いますね。極めて単純な話なんですけど、僕は3割って言ったのは、その後しばらくしても物価が下がらかったら、アメリカの中央銀行の人たちはまた見方を変えて、やっぱり下がらないから「もう1回金利上げなきゃダメだね」ってなる可能性があるんです。それが、僕は言ってる3割っていうことです。そうなってくると、もう一度ドル上がっていくという流れができる可能性はあるということですね。

(小俣)
なるほど、今のドル高の流れは7割方ピークを迎えているのではないかというのが今井さんの見解ですね。


■第3回目:なぜ相場は動くのか
(14:02頃から)

(小俣)
第3回目は、なぜ為替相場が動くのかについて学びました。これについては、モノの値段と同じように考えると教えていただきました。人気があれば、みんなが買うから値段が上がる、反対に人気がなければ値段が下がる。売りたい人より買いたい人が多ければ値段は上がる。反対に足りなければ値段は上がるが、余ったら下がるということでした。

確かに、為替って動くのが当たり前だと思ってました。昔からニュースで今ドル/円はいくらですと言っていたので、動くことが普通であると思ってました。この話を聞いて、今の円安は「人気がないから値段が下がっている」と思いました。今井さんは、今の日本円ってどれだと思いますか?

(今井氏)
まず、ドル/円を考えるときには、ドルの方から見る場合もあるし、円の方から見る場合もあるということです。ドルが強くなっているのか、円が弱くなっているのかということですね。このケースは両方です。それは日本の円という金利はもう中央銀行が絶対に上げませんって言ってますから、円で持ってても全然利息もつかないという感じですよね。でもアメリカはどんどん金利を上げているから、じゃあドルを持っておけば利息どんどん入るとみんな思うじゃないですか。だから、ドルに人気が出てきて円に人気がなくなり、円からドルにみんなお金をシフトしています。なので、ドル高円安になるっていうこの4つを図式で言えばやっぱり1番目(ドルに人気がある、あるいはドルが足りない)とと4番目(円に人気がない、あるいは円が余っている)が一緒に起きているということですね。

(小俣)
なるほど1番目と4番目が一緒に起きてるのですね。そうすると日本の人気が上がるためには、日本が利上げをしないとならないってことですか?

(今井氏)
そうです。まずそれが一つの原因になり得るということですけども、為替は2つの通貨の交換レートなので、逆にドルに人気がなくなってくれば円にお金が戻ってくることになりますから、円に人気が戻らなくてもドルの人気が落ちてしまえば、ドルからお金が流れ出てしまう。やっぱり2番目のケース(ドルに人気がない、あるいはドルが余っている)ですね。

(小俣)
今の傾向を見てると、ドルってすごい強いというイメージが強いんですけど、人気がなくなるっていうことは何が起きたりするとなるんですか

(今井氏)
一番わかりやすいのは、どんどん金利が上がってきて人気が出てるんですから、どんどん金利が下がり始めれば人気はなくなります

政策金利っていうのは中央銀行が自分たちで金利をどれぐらいにしていきたいんですっていうのをコントロールするレートですけど、アメリカの場合はFFレートをコントロールします。FFレートの過去の歴史を見ると、やっぱりこう上下しており、景気にもサイクルがあるように、景気をサイクルを直して金利の上下を繰り返すわけですね。今は金利をどんどん上げていますので、いずれどこかで金利を下げてゆくことになります。でその時はやっぱりドルに人気がなくなってくるというになります。今FXトレードしている人にとって、いつアメリカの金利が下がり始めるのだろうかというのは、とても重要なポイントになってきますね。

(小俣)
鍵は金利というわけですね。

(今井氏)
為替相場っていうのはいろんな要因で動くんです。その地政学的リスク(戦争があった、など)でも動くし。その時のファッションみたいなのがあって、なんかの特殊な出来事を背景に動くこともあるんですけど、大雑把に言えば7-8割ぐらいは金利で動くんですよ。

(小俣)
結構な割合ですね。

(今井氏)
何か特殊なことが起きている、ところにみんなの関心が集まってしまうと、金利のことを忘れちゃうんですね。そういう時は金利が全然動かないことありますが、金利以上によほど皆が注目するものがなければ、やっぱりここに戻ってきちゃうんですよ。だからやっぱり王道は、為替の相場は各国の金利の動きに影響を受けのが一番大きいんですね。だから、ここをちゃんと勉強して理解しておくことがとても重要です。

(小俣)
わかりました。
金利の動きが重要ということでした。

imai.jpg 株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
omata.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
小俣 凪子(おまた・なぎこ)
大学卒業後、約2年メガバンクで勤務し個人営業で投資信託や保険販売等を行う。 さまざまな業務に携わっていく中で、外国為替の世界に興味を持ち2021年3月(株)外為どっとコム総合研究所入社。 銀行勤務時代に得た接客スキルを活かしながら、TwitterやYouTubeなどSNSで個人投資家に寄り添った情報発信を精力的に行っている。
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