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FX「リラ小康、経済問題は改善せず、外交で奮闘」トルコリラ見通し

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総括

FX「リラ小康、経済問題は改善せず、外交で奮闘」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)
予想レンジ トルコリラ/円7.5-8.5

(ポイント)
*8円台を維持できない
*10月の消費者物価は、前年比上昇率85.51%
*10月の製造業PMIは46.4へ悪化
*経済問題は改善せず、外交で奮闘
*今週は9月失業率、経常収支、小売売上、鉱工業生産
*トルコ株価指数、年初来高値更新
*中銀は年末インフレ率、予測を65.2%に引き上げ
*大統領の支持率が持ち直し
*年内は利下げし政策金利を一桁にし利下げ打ち止めか
*リラのリパトリ策は効果を出す
*大判振る舞いの住宅投資
*OECDがトルコの22年の成長見通しを上方修正
*SCO加盟を宣言
*2Q・GDPは7.6%と高成長
*観光収入は増える
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(ダイナミックな市場と外交)
 インフレは前年比85.5%上昇、株価は先週末で年初来127.01%高。リラは年初来、対円で9.62%安、対ドルで40.99%安。ギリシャとは喧嘩外交、ロシアとは怪しい関係。NATOに所属しながらSCOにも興味。NATOではスウェーデンとフィンランドの加盟決定権を握る。来年は建国100年だ。

(10月の消費者物価)
トルコの10月の消費者物価は、前年比上昇率が85.51%と24年ぶりの伸びを更新した。物価高騰にもかかわらず中銀が3カ月で3回利下げしており、インフレが一段と加速した。食品とノンアルコール飲料の価格 93.1%、家具、家庭用機器、家の定期的なメンテナンスが89.7%、住宅と光熱費が84.7%、衣料品と履物が40.3%上昇した。生産者物価は前年比157.69%上昇だった。

(10月の製造業PMI)
10月の製造業PMIは46.4と前月の46.9から低下し、8カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回った。需要の鈍化により企業は生産、購入、雇用を縮小した。新型コロナウイルス対策のロックダウンが行われていた2020年5月以来の低水準となった。

(外交)
 ウクライナ問題に関わる外交問題では仲介をアピールしている。エルドアン大統領がプーチン大統領と電話会談し、ロシアが参加停止を表明した黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意を巡り、問題解決に向けて全方位に尽力する決意を表明した。国連が主導する調整センターによると、3隻の穀物輸送船がウクライナを出港した。NATOのストルテンベルグ事務総長はイスタンブールを訪問し、チャブシオール外相と会談、「世界中の多くの人々がウクライナ産穀物に依存している」と指摘し、ロシアがいったん履行停止を表明した穀物輸出合意の再開につながったトルコの外交努力を高く評価した

(今週の指標)
 経済問題は改善せず、外交で奮闘している。今週は9月失業率、経常収支、小売売上、鉱工業生産の発表がある。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

5日線下向きで上向きの20日線を下抜く

 日足、雲上もボリバン2σ下限に近づく。ボリバン3σ上限から下落。11月2日-7日の上昇ラインがサポート。10月31日-11月4日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向きで上向きの20日線を下抜く。

 週足、ボリバン中位超える。10月3日週-31日週の上昇ラインを下抜くか。10月17週-31日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、22年5月-7月の下降ラインを上抜く。21年12月-22年10月の上昇ラインがサポート。21年3月-9月の下降ラインが上値抵抗。
年足、7年連続陰線。22年は一時寄り引き同時に近づいたが、また円に引き離される。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。




メルハバ

スウェーデンのNATO加盟は

 クリソン・スウェーデン首相がトルコを訪問しエルドアン大統領と会談予定(11/7-8)。NATO加盟申請で。現在NATO加盟国30か国中でトルコとハンガリーが加盟議定書を批准していない。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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