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FX/為替予想「9月BOC理事会での大幅利上げ期待が高まるか?カナダ7月雇用統計に注目」注目の高金利通貨 カナダドル/円 8月3日号

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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

カナダドル/円(4時間足)

CAD/JPY 4時間足
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

直近1週間のポイント

・米GDPマイナス-ドル/円につれ安
・米需要減の観測で原油安
・米下院議長の訪台で米中対立懸念
・FRB高官タカ派発言-ドル/円につれて反発

足元のカナダドル/円は5月末以来の安値から持ち直す動き

米国の景気減速懸念が強まる中、ドル安・円高が進んだ動きにつれてカナダドル/円も下落。
7月28日に発表された米4-6月期国内総生産(GDP)が予想外に減少したことでドル/円が135円台を割り込むと、カナダドル/円も105円台を割り込んで下落しました。
米国の景気減速で需要が弱まるとの見方から原油価格が下落すると8月1日には1カ月半ぶりに102円台へと下落。
ペロシ米下院議長の台湾訪問で米中対立が懸念された2日には101.41円前後まで続落して5月31日以来の安値を付けました。
ただ、この日の海外市場では米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言が相次いだことからドル/円が急反発。
カナダドル/円も103円台を回復する動きとなり、3日の東京市場では104円台にタッチする場面もありました。

注目ポイントは7月雇用統計

5日には、米7月雇用統計とともにカナダでも7月雇用統計が発表されます。
カナダでも激しいインフレが進んでおり(6月消費者物価指数・前年比+8.1%)、中銀は利上げを急いでいます。
7月のカナダ中銀(BOC)理事会では政策金利を一気に100bp(1.00%ポイント)引き上げて2.50%としました。
6月の失業率が過去最低の4.9%を記録するなど、雇用情勢が堅調なことも大幅利上げの背景と考えられます。
今回も7月雇用統計が堅調なら9月の大幅利上げ観測が強まることになりそうです。
なお、2日時点のカナダ金利先物市場では9月の利上げ幅は50bpになるとの見方が大勢です。
カナダ7月雇用統計の主な項目の市場予想は、失業率が5.0%、新規雇用者数が1.50万人増、平均時給が前年比5.9%などとなっています。
また、同時に発表される米7月雇用統計にも注目で、これを受けたドル/円の動きがカナダドル/円の値動きにも影響すると見られます。

来週までのカナダドル/円の見通し

予想レンジ
101.750~105.750円
基調
方向感模索

来週までの注目ポイント

・8/5 米7月雇用統計
☆8/5 カナダ7月雇用統計
・主要国株価、国際商品価格
「為替チャート|カナダドル/円(CADJPY)|60分足」はこちら

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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