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FX「大貿易黒字でも。景気減速で人民元低め誘導。プラザの円とは逆の動き」人民元見通し

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総括

FX「大貿易黒字でも。景気減速で人民元低め誘導。プラザの円とは逆の動き」人民元見通し

(通貨6位(6位)、株価14位(14位))
予想レンジ 人民元/円 19.0-19.5

(ポイント)
*大貿易黒字、対米不均衡拡大でも人民元を低めに誘導
*米国の中国向け輸入関税撤廃検討か インフレ抑制で
*4月消費者物価は前年比2.1%上昇と、3月の1.5%から伸びが加速
*景気減速でもゼロコロナ政策は堅持=習国家主席
*中国のコロナ感染者数は少ない
*3月の経済指標悪化で2Qの景気減速が予測されている
*金融政策は慎重
*ソロモン諸島でも米中緊張
*4月貿易収支は輸出が伸び、輸入伸びず黒字が拡大した
*米銀が2022年の成長見通しを下方修正 中国は5.5%目標堅持
*軍を海外派遣する根拠法を整備へ
*中国の外資導入は昨年再び過去最大
*米国は中国の半導体企業に制裁を加えたため半導体が不足している
*海外投資家による中国国債保有高が最高
*21年のGDPは前年比8.1%増で、予想の8.0%増を上回った

(人民元と上海株価指数下落が一服)
ドルと半ば連動してきた人民元だが、景気停滞で元を低め誘導してきた。ただ今週はその動きを若干緩めさせたようだ。上海株価指数も反転し始めている。
 厳しいゼロコロナ対策で経済が停滞してとられた元安誘導である。ただ後述するようにゼロコロナ政策の変更はないようだ。経済よりは先ずは健康と人命ということを習国家主席が表明した。

(米国の中国向け輸入関税撤廃検討は中国に朗報)
バイデン米大統領は日、高インフレによる国民への重圧を理解しており、政権の最優先課題として、FRBがインフレ抑制に向け取り組んでいると言明した。
 また、最終決定はなされていないとしつつも、米国内の物価押し下げに向け、前トランプ政権下に導入された対中関税の撤廃を検討していると明らかにした。

(中国には貿易・為替で何も文句を言わない米国)
 米国は日本の対米貿易不均衡が問題としてプラザ合意を経てドル円介入を行い急激な円高を促した。現在の米国の対中貿易不均衡は年間約3000億ドルで、プラザ当時の日本の不均衡の約6倍だ。ただ中国に対して介入してまで元を強くしようともしない。最近は元安推移しているが米国からの不満は聞こえない。

(4月消費者物価、生産者物価、世界水準と比べると低い)
4月消費者物価は前年比2.1%上昇と、3月の1.5%から伸びが加速し、5カ月ぶりの高水準となった。予想の1.8%上昇も上回った。
4月の生産者物価は前年比8.0%上昇した。前月の8.3%から鈍化し、世界的なコモディティー価格の上昇にもかかわらず1年ぶりの低水準となった。予想の7.7%は上回った。国家統計局はコモディティー価格の安定化と供給拡大に向けた対策が寄与したと指摘した。
 生産者物価上昇率が1年ぶりの低水準となったことで、追加の景気刺激策を発動する余地が残った。
中国人民銀行は、実体経済への支援を強化すると表明した。国内インフレを注視し、先進国の政策調整を監視する方針も示した。

(対ドル相場)
4月半ばの6.3台から5月の6.7台まで約6%人民元は対ドルで下落したが、ここにきて一服している。

(上海株)
3月始めの3500から一時3000を割ったが、景気対策を打ち出したことにより3000台へ回復。

テクニカル分析(人民元/円)

4月20日のボリバン2σ上限上抜きの20.165から下落、ボリバン2σ下限

日足、4月20日のボリバン2σ上限上抜きの20.165から下落、ボリバン2σ下限で抵抗している。今日の2σ下限は19.081。5月10日-11日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き、20日線上向き。
 週足、7週ぶり陰線の後は3連続陰線。今週もここまで陰線と弱い。
21年9月20日週-22年3月7日週の上昇ラインがサポート。22年4月25日週-5月2日週の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
 月足、ボリバン3σ上限から下落、4月は上ヒゲが長くなった。2月-3月の上昇ラインがサポート。雲の上。
年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタート、ここまで陽線。

 

チーファンラマ

ゼロコロナ対策を堅持 習国家主席 景気より人命

新型コロナウイルスの感染対策の状況を分析し、重点的取り組みの徹底について検討し、方針をまとめた。習近平総書記が議長を務め、重要談話を発表した。
「新型コロナウイルスの流行が始まって以来、我々は人民至上と生命至上を堅持し、国外からの流入と国内での再拡大の防止を堅持し、動的ゼロコロナを堅持し、時期と状況に応じて感染対策を調整し続け、重大な戦略的成果を収めた。事実が証明するように、我々の感染対策の方針は党の性質と趣旨により決定されたものであり、その政策は歴史の検証に耐えるものであり、その措置は科学的で有効なものだ。我々は武漢での新型コロナウイルスとの闘いに打ち勝ったし、上海での新型コロナウイルスとの闘いにも必ず打ち勝つ」と指摘した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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