読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

FX「通貨最強から脱落、3位へ沈む。何が起きたのか」南アランド見通し

f:id:okinawa-support:20190828090357p:plain

 

総括

FX「通貨最強から脱落、3位へ沈む。何が起きたのか」南アランド見通し

通貨3位、株価8位
予想レンジ 南アランド円 7.9-8.4

(ポイント)
*通貨番付では首位から3位に落ちる
*貿易収支は黒字を維持
*洪水で「国家的災害事態」宣言
*計画停電が続いていること、コロナ感染再拡大の気配がある
*中国の景気減速も悪影響を及ぼす
*S&Pの4月の民間部門PMIは50.3と、前月の51.4から低下
*次回政策金利決定は5月19日
*3月CPIは5.9%上昇
*IMF成長見通し下方修正
*ゴールドマンサックスやBOA証券がインフレがピークを付けたとした
*2月小売売上や鉱工業生産は悪化
*日本のいすゞが南ア投資拡大
*失業率は35%と高い

(通貨番付3位に落ちる)
 4月は陰線、5月も陰線スタートでついに通貨最強の地位をメキシコペソに譲った。米ドルにも抜かれ3位となった。クワズール・ナタール州の大洪水が「国家的災害事態」宣言されるほど深刻なものとなったこと、南ア保健相がエピデミック第5波が押し寄せる可能性に言及したこと、エスコム社の計画停電が続くこと、IMFの成長見通し下方修正、また一時的に資源価格が下落したことで、ランド円も4月27日に一時8円割れとなった。その後は、ロシアがボーランド、ブルガリアへのガス供給を停止したことをきっかけに資源価格が反騰、南ア経済を支える中国が経済対策を打ち出したことなどで、ランドも8円20銭台まで戻したが伸びない。

(貿易黒字維持だが、パラジウム、白金価格の下落は懸念材料)
 3月貿易収支が予想の199億ランドの黒字を大きく上回る458.6億ドルの黒字となったことはランドを支えた。南ア産出のパラジウムや白金の価格は弱い。

(中国景気減速も影響)
 中国の4月製造業・非製造業PMIなどが軒並み悪化したことで再びリスク回避の流れとなってランドも売られる可能性は残っている。4月アブサ製造業PMIやS&P・PMIも悪化した。南アの中国貿易依存度は高い。

(民間PMI、4月は50.3に低下)
 S&Pの4月の民間部門PMIは50.3と、前月の51.4から低下した。
これは4カ月ぶりの低水準。計画停電と東部クワズールー・ナタール州の洪水が生産と新規受注の重しとなった。

(政策金利決定は5月19日)
 次回の政策金利決定は5月19日で0.25%利上げで4.5%とする予想となっている。
5.9%の高い消費者物価と賃金上昇圧力(労働者は10%賃上げを要求)によるものだ。

テクニカル分析(ランド/円)

一時雲の中に落ちる。3週連続陰線

日足、一時雲の中に落ちる。現在は雲上限。ボリバン下位。5月3日-6日の上昇ラインがサポート。5月5日-6日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
週足、3週連続陰線。8円台は維持。4月25日週-5月2日週の上昇ラインがサポート。4月18日週-5月2日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、4月は陰線。5月も陰線スタート。2σ上限から反落。3月、4月は上ヒゲが長かった。1月-3月の上昇ラインがサポート。
年足、21年はかろうじて陽線。22年も陽線スタート。18年-21年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。



喜望峰

陽性検出率は31.1%

 南ア国立感染症研究所は、5月7日過去24時間に新しい8,524の症例を確認。陽性検出率は31.1%に達した。1日の陽性検出率は今年最高、21年12月14日の過去最高の34.9%にに近づく。
 第5の波に入った可能性がある。新たに発見されたオミクロン変異株の2つの亜種BA.4とBA.5は感染力が強いようだ。

情報提供元:FX湘南投資グループ
本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたしま す。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。 なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、FX湘南投資グループグならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。