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世界的リスク回避の中でも追加利上げ観測で比較的健闘

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総括

世界的リスク回避の中でも追加利上げ観測で比較的健闘

予想レンジ 5.2-5.7

 (ポイント)
*中銀は年内にあと3回の利上げを実施すると予想されている
*金融引き締め以外のペソ買い要因は
*年末インフレ予想は6%
*利上げにボルハ委員が「逆効果」と反対
*ペソは年初来高値を更新した後は伸び悩みから下落
*米中対立激化、FRBテーパリング示唆、コロナ感染拡大でのリスク回避
*テーパータントラムを指摘された
*経済は3Qまでに新型コロナウイルス禍前の水準に回復する見込み
*予想外の政策金利引き上げ(利上げ3人、現状維持2人)でペソ上昇
*次期中銀総裁にエレラ財務公債相
*今年のメキシコ経済成長率は5%超か
*外需は強いが内需は弱い
*対米貿易依存度が頗る高い
*米国は大型インフラ整備計画の財源として大型増税も案も表明
*国営電力業者保護法案が民間業者や米加の不満を生む
*大麻を解禁 世界最大の市場に
*海外のメキシコ人労働者からの国内送金は増加し続けている

(予想外の政策金利引き上げの効果で底堅い)
6月半ばの米中対立激化(G7声明)やFOMCのテーパリング示唆からリスク回避で一旦は5.30まで下落したが、その後は小康し5.5を中心に推移している。世界的なリスク回避が始まった6月G7からはドルに次ぐ強い通貨。予想外の政策金利引き上げの効果があった。6月の消費者物価は、前年同月比5.88%上昇した。5月の5.89%からは若干鈍化したが、メキシコ中銀のインフレ目標(3%プラスマイナス1%ポイント)を引き続き大きく上回っている。中銀は年内にあと3回の利上げを実施すると予想されているほか、米国の財政刺激策の波及的な影響も続くとみられるため、ペソの対ドルでの下落は今年は収まるとの見方も強い。

(金融引き締め以外のペソ買い要因)
 依然増加傾向の米国内のメキシコ人労働者によるメキシコへの送金、ワクチン接種が進展した米国からの旅行者がコロナ前を上回ったことなどもペソを支えた。原油価格がOPECで増産計画がまとまらず下落することもあるが依然70ドル以上を保っていることもペソ買い要因だ。5月の鉱工業生産は前年同月比では36.6%増加し1994年の統計開始以来最大の伸びとなった。新型コロナウイルス感染拡大抑制のためのロックダウンを終え、景気回復が生産を支えた。米テーパリンング観測強まるも落ち込みは小さいだろう。

(利上げでも年末6%近辺か)
 メキシコ中銀が物価の高騰を防ぐため先月利上げを実施したにもかかわらず、今年末時点のインフレ率予想は6%近辺となっている。これは中銀目標の中間値である3%の2倍程度。中銀は6月24日の金融政策決定会合で政策金利を予想外に0.25%引き上げて4.25%とすることを決定。理由としてインフレ期待への悪影響を回避する必要性や、米国での物価上昇を挙げた。
 新型コロナウイルスの世界的大流行で大きなゆがみが生じた後、相対価格の段階的な正常化が続いている。

(利上げにボルハ委員が「逆効果」と反対)
6月24日の政策決定会合議事要旨で、利上げに反対した政策委員のボルハ氏の詳しい考えが明らかになった。物価上昇圧力は認めつつ、今回のような市場の予想に反する形の利上げは「逆効果」をもたらす恐れがあるなどと訴えている。
中銀はこの会合で、政策金利を0.25%引き上げて4.25%にすることをレオン総裁ら3人の委員の賛成で決定。物価に影響を与えているショックは確かに一時的と見込まれるが、ショックの規模や範囲、時間軸を考えると、価格形成プロセスにリスクをもたらすかもしれないとの意見が多数派になった。これに対してボルハ氏ともう1人の委員は金利据え置きを主張した。
ボルハ氏は、最近数カ月で物価に著しい圧力がかかっているとはいえ、その大半は供給関連の問題と、新型コロナウイルスのパンデミックに起因する消費パターンの変化に伴うもので、金融政策を通じた解決は難しいだろうと指摘した。
その上で「予測不能な金融引き締めは、多数派が唱える現在の政策スタンスの強化ではなく、政策サイクルの変更と受け止められ、国内金融環境をさらにタイト化し、逆効果になりかねない」と述べた。ボルハ氏によると、中銀の情報発信と政策運営姿勢に引き続き整合性を持たせ、慎重かつ緩やかで予測可能性がある形の政策金利経路こそが最も望ましいという。

テクニカル分析

ボリバン中位以下、雲中入り

   日足、年初来高値の5.62から徐々に反落。雲中入り。7月13日-15日の下降ラインが上値抵抗。7月9日-14日の上昇ラインがサポートできるか。5日線上向きから横ばい。ボリバン中位割る。
 週足、6月7日週-14日週の下降ラインを上抜きボリバン2σ上限近くまで上昇。ただ6月28日週に伸び悩み、その後は下落に転じている。6月21週-7月5日週の上昇ラインがサポート。ボリバン中位から急反発。6月28週-7月5日週の下降ラインが上値抵抗、
 月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。20年2月-21年5月の下降ラインを上抜く。21年3月-5月の上昇ラインがサポート。今月は陰線スタート。
年足、陽転。15年-20年の下降ラインを上抜く。

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VAMOS MEXICO

GMメキシコ工場の労働権侵害めぐり、政府間で改善策に合意

 米国とメキシコの両政府は7月8日、GMシラオ工場での労働権侵害をめぐり、メキシコ政府による是正措置を発表した。米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)が2020年7月に発効して以降、「事業所特定の迅速な労働問題対応メカニズム(RRLM)」に基づく、初めての是正措置となる。
 メキシコは、改正連邦労働法(2019年5月施行)に基づき、施行から4年以内に、雇用者との労働協約を従業員の投票により承認する「適法化」プロセスの実施を事業者に義務付けている。GMシラオ工場では、この「適法化」プロセスに向けた投票で不正行為や投票妨害があったとして、5月12日に米国政府がRRLMに基づく事実確認を要請し、メキシコ政府も調査を進めていた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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