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テーパータントラム、世界的リスク回避、夏を乗り越えたい

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総括

テーパータントラム、世界的リスク回避、夏を乗り越えたい

予想レンジ 5.2-5.7

(ポイント)
*世界的リスク回避の流れと原油安で下落
*ペソは年初来高値を更新した後は伸び悩みから下落
*米中対立激化、FRBテーパリング示唆、コロナ感染拡大でのリスク回避
*テーパータントラムを指摘された
*6月消費者物価は高止まり
*株価指数も下落
*経済は3Qまでに新型コロナウイルス禍前の水準に回復する見込み
*金融安定評議会は、金融システムのリスク要因にコロナ禍とインフレをあげる
*米国からの旅行者がコロナ前を上回った5月
*予想外の政策金利引き上げ(利上げ3人、現状維持2人)でペソ上昇
*次期中銀総裁にエレラ財務公債相
*今年のメキシコ経済成長率は5%超か
*外需は強いが内需は弱い
*対米貿易依存度が頗る高い
*米国は大型インフラ整備計画の財源として大型増税も案も表明
*国営電力業者保護法案が民間業者や米加の不満を生む
*大麻を解禁 世界最大の市場に
*海外のメキシコ人労働者からの国内送金は増加し続けている

(テーパータントラム)
ブラックロックとモルガンスタンレーは「テーパータントラム」(緩和縮小を巡る市場の混乱)のリスクが高まったとし、新興国の通貨・債券の投資判断を弱気に引き下げた。
 高利回り債より投資適格級債券を再び選好するなど、新興国債へのエクスポージャーを段階的に減らすのが好ましいとの見方を示した。
 新型コロナウイルスのワクチン接種の遅れや新たな変異株の出現により、新興国と先進国の成長格差が広がる恐れがあるとも指摘されている。

(リスク回避の円高でペソ円も下落)
 7月は円相場が最強でスタートを切った。6月も12通貨中3位であったので円高傾向が続く。高金利通貨の下落は円高も一つの要因だ。季節的な輸出予約の前倒しが円買いを誘った。世界的なリスク回避も進んだ。
FOMCのテーパリングショックでの株安、米国の双子の赤字のうち夏に財政の赤字が上限に達すること、米中対立の激化、資源価格下落などが原因だ。

(大統領は経済は3Qまでに新型コロナウイルス禍前の水準に回復するとの見方)
 ペソは予想外の中銀の利上げで急騰し年初来高値を更新した後は伸び悩んでいた。そして下落。ロペスオブラドール大統領は経済は3Qまでに新型コロナウイルス禍前の水準に回復するとの見方を示した。力強い成長を見せる隣国の米経済の恩恵でもある。ただ6月28日に発表された5月貿易収支は3.4億ドルの黒字で予想の12億ドルの黒字を大きく下回わりペソの売りを誘った。

(ペソを支えるもの)
 その中でペソを支えるものが2つある。依然増加傾向の米国内のメキシコ人労働者によるメキシコへの送金、ワクチン接種が進展した米国からの旅行者がコロナ前を上回ったことなどだ。今年好調の同じ高金利の南アランドに迫りつつある。

(6月消費者物価は高止まり)
6月CPIは前年比で5.88%上昇、5月は5.89%上昇
コアCPIは前年比で4.58%上昇、5月は4.37%上昇と高止まりしている
メキシコ中銀は6月25日に政策金利を0.25%引き上げて4.25%とした

(原油下げ)
 メキシコは産油国だが原油価格WTIは76台をつけてからOPECの調整がつかず一時71ドル台へ下落した。昨日は73.25迄戻した。

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テクニカル分析

年初来高値からじり安

 日足、年初来高値の5.62から徐々に反落。7月6日-8日の下降ラインが上値抵抗。6月21日-7月8日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。ボリバン中位割る。
 週足、6月7日週-14日週の下降ラインを上抜きボリバン2σ上限近くまで上昇。ただ6月28日週に伸び悩み、今週は下落に転じている。3月8日週-6月21日週の上昇ラインがサポート。ボリバン中位から急反発。
 月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。20年2月-21年5月の下降ラインを上抜く。21年3月-5月の上昇ラインがサポート。今月は陰線スタート。
 年足、陽転。15年-20年の下降ラインを上抜く。

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VAMOS MEXICO

メキシコの株価指数も弱含み推移

 世界的リスク回避、原油安でボルサ指数が下落している。昨日は0.96%安で5万割れ。

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情報提供元:FX湘南投資グループ
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