“菅内閣支持率40%。”

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最新の日経新聞のアンケート調査によると、菅内閣の支持率が40%まで下落して不支持の50%を大きく下回り、発足以来の最低値となった。

特にコロナ対策について“支持せず。”が64%で“支持する。”の31%の倍以上に達しており、多くの国民が現在の政府のコロナ対策について不満を抱いていることが分かる。

この調査は日経リサーチが無作為に18歳以上の男女をピックアップして行った調査で、これを我々高齢者に行ったら“支持せず。”の比率はもっと大きくなっていたであろうと確信する。

それ程政府の対応はお粗末である。

塾長の所にも横浜市から5月中旬に“ワクチン接種の心得。”の様な物が送られてきて先ずは予約の手筈が書いてあった。
インターネットと電話での予約を受け付けているのだが、これが要領を得ない。
上手く予約が出来ても接種は6月の下旬となり、接種会場が又分かり難い。
何処に行って良いのかよく分からないのだ。

菅首相は“7月までには高齢者へのワクチン接種を終える。”と意気込むが、恐らく無理であろう。

此処で内閣の悪口を言っても仕方無いのだが、先週ご紹介した様に日米の景況感の差を表す第一四半期のGDP.や消費者物価の違いを見ると、どう考えても円が強くなるとも思えない。

其処にこの内閣不支持率の上昇などの政治不信が加われば、円安が進んでも不思議とは思えない。

そこでようやくドル・円相場は先週レンジを上切って高値110.19を付けたのだが、どうもドルの頭が重くてどんどんドル高&円安が進む雰囲気でもない。

その理由としては、
-FRB.の、市場が期待するテーパリングに対するスタンスがいまいちよく分からず、現在の超緩和姿勢からの脱却のタイミングを計り切れず、長期金利(米国10年債利回り)も1.7%を大きく上回って上昇する雰囲気ではない。
先週金曜日に発表になった個人消費支出も市場予想を上回り、FRB.のインフレ目標を超える強さを示したが10年債利回りは1.580%まで下落しドルも引けに掛けて売られた。

-我が国の貿易収支の黒字は前年同月比16%増だった3月に続き、4月は38%増と拡大している中、米国の貿易収支赤字は米商務省が5月4日に発表した3月の米貿易統計によると赤字額が前月比4.1%増え、2カ月連続で過去最大を更新した。
再び日米間の貿易不均衡が注目されつつある。

-ユーロやポンドなどのその他主要通貨が堅調に推移し、ドル高をけん制している。

-我が国個人投資家やシカゴ・IMM.の投機筋はドルの買い持ち(円の売り持ち)を保持しており、久々の110円越えを見て利食いのドル売り&円買いの動きに出ても不思議ではない。
5月25日現在で個人投資家は、ネットで約14億ドルのドルの買い持ちとなっており、シカゴ・IMM.はネットで約5万枚の円の売り持ち(ドル換算で約57億ドル相当のドルの買い持ち。)となっている。


などが有り、どうもドル・円が一方的に上昇するのには骨が折れそうである。


先週108.60で見事に買い転換を示したテクニカル分析は、110.25を上切ったら111.00までの上昇も有り。
逆に109.60を下切ったら108.80までの下落も有るらしい。

ドル・円は上がると思っているので下がったら買う(109円台のLow.)Buy on dips.と、逆に上がったら買う(110.30以上)Buy on rallies.の変則な戦略で臨みたい。

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