いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
5月27日(木)ユーロ/ドル
基調
上値重い
目先の注目材料
・5/27 デコス・スペイン中銀総裁講演、デギンドスECB副総裁講演、バイトマン独連銀総裁講演、シュナーベルECB専務理事講演
・主要国株価、国際商品価格、米長期金利
市場は各国中銀の正常化スタンスを値踏み
ユーロ/ドルは、一昨日に1.2266ドル前後まで上昇して約4カ月半ぶりの高値を付けたが、昨日は1.21ドル台へと反落。本日の東京市場では1.2175ドル前後まで弱含む場面があった。欧州中銀(ECB)のパネッタ専務理事がパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)について、「いまの状況では購入ペースを落とすことは正当化できない」と明言した事がユーロ反落の背景だ。パネッタ専務理事は、市場にくすぶる6月会合での購入減額観測を一蹴する格好となった。
NZ中銀(RBNZ)による利上げ示唆をきっかけに、市場では各国中銀の金融政策正常化を巡る思惑が交錯しており、ECBと米連邦準備制度理事会(FRB)の正常化スタンスの違いがユーロ/ドルの変動に繋がりやすくなっている。本日も、ECBの中核メンバーの講演が続くため、その発言内容に注目しておきたい。ハト派発言が続けば20日移動平均線(1.2136ドル前後)まで続落する可能性があろう。
「為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら