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中国で何が起きているのか。元高容認論、資源取引規制、仮想通貨規制、インフレ懸念

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総括

中国で何が起きているのか。元高容認論、資源取引規制、仮想通貨規制、インフレ懸念

予想レンジ 人民元/円 16.8-17.3  

(ポイント)
*元高容認論、資源取引規制、仮想通貨規制、インフレ懸念で中国が動き出した
*膨大な貿易黒字も元高容認の要因
*上海株は上昇、長期金利は低下
*中国の長期金利は世界で唯一今年低下している
*中国国債へ世界の資金が流入
*対円では9か月連続上昇だが、最強通貨でない
*貿易拡大、経済指標も好調
*米中外交関係は悪化も両国の貿易取引は急増
*4月PPIの伸びは大きいが、CPIは落ち着いている
*豪は一帯一路の契約を一部撤回 米英も一帯一路に対抗
*中国の米国債保有残高は1.1兆ドル
*外貨準備高は世界一
*21年は8.4%の成長見通し
*米英で一帯一路に対抗
*欧米はウイグル弾圧で対中制裁 中国は直ちにEUに報復
*経済問題でも政治問題でも外交で妥協しない
*中国の新型コロナによる死者は日本より少ない
*2020年の経常収支は3000億ドル、ドイツを抜き首位に
*コロナ禍でも20年は2.3%成長

(世界を動かした今週の中国)
今週は中国が世界の金利、資源価格、ビットコイン、インフレを激動させている。
自らも管理相場でありながら対円で10か月連続陽線を目指す5月。
 人権問題や武漢研究所問題で叩かれながら、世界のお金は中国国債へ向かう。貿易もさらに拡大。

(海外の資金は中国へ向かう)
先進国から軒並み、台湾海峡や東シナ海問題、また香港や新疆ウイグル自治区問題で批判され、制裁を受けている。それでも経済成長率は世界でトップクラス、貿易量は急増している。また外国人による中国国債保有高は増加し、過去最高を記録した。インフレの落ち着きで今年は世界で長期金利が上昇している中で唯一低下している国だ。
 さらには、富裕層が向こう5年間に倍以上に増え、中間所得者層(ミドルクラス)の規模が5割近く膨らむとの見通しだ。先進国の制裁も経済制裁ではなく、中国要人の自国への渡航禁止なので経済的には影響はない。また中国を批判する相手国の立場が弱ければ、豪に対してのように逆に中国が輸入品に対し高関税を課して反撃に出ている。多くの国の貿易では中国依存度が高い。中国の14億人市場を求めて中国に進出している国も多い。中国に経済制裁をかけると自国への打撃も大きいということは欧米も中国もよくわかっているのだろう。中国の妥協しない強気な姿勢は続きそうだ。

(対円では10か月連続陽線を目指し、対ドルでも強い)
 対円、対ドルの月足、対ドルでは節目の6.4を割り込む。

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(人民元高容認論 PPI上昇で)
 中国人民銀行上海支店は、輸入物価上昇の悪影響を和らげるために人民元高を容認すべきだとの見解を示した。中国では4月の生産者物価指数上昇率が3年半ぶりの高さを記録。政策担当者はコモディティー価格高騰の影響が消費者に及ぶのを防ぐ措置を講じると表明している。為替レートの柔軟性を高めてそうした輸入の影響を適切に相殺できるように人民元を上昇させる必要があると指摘した。市場では当局があとどれぐらい上昇を許容するかが議論になっている。ただ急激な元高に対し人民銀行が元売り介入を行っているとの観測もあり、また元高で輸出業者に打撃を与えることで元高反対論も新華社系紙から出ている。

(鉄鋼・鉄鉱石先物が6%急落 投機的取引規制で)
5月26日、鉄鋼と鉄鉱石の価格が大幅に下落した。上海先物取引所が、「異常な取引を積極的に調査」し、不合理な価格変動を抑制すると表明したことを受けた。
鉄筋先物は6.1%安、熱延コイルは5.4%安。鉄鉱石先物は6.1%安。
上海先物取引所の姜岩理事長は「市場変動を入念に見守り、異常な取引や悪意ある憶測を積極的に調査し、適時に的を絞った措置を講じ、不合理な価格変動を抑制する」と表明。

(ビットコイン規制強化)
中国の劉鶴副首相がトップを務める国務院の金融安定発展委員会がビットコインのマイニングと取引の取り締まりを発表した。中国での仮想通貨規制強化やビットコインのマイニング(採掘)にかかる環境負荷への懸念が要因だ。

(元高容認、資源取引規制で)
金利が低下し上海総合指数は3.06%上昇している。

テクニカル分析(人民元/円)

人民元高容認論で急騰、ボリバン3σ上限到達

 日足、人民元高容認論で急騰。ボリバン3σ上限に達する。5月24日-26日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。ボリバン3σ上限は17.14。雲の上。
 週足、5月10日週-17日週の下降ラインを上抜いて上昇。5月10日週-17日週の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限は17.231。
 月足、9か月連続陽線。10か月連続も間違いない。3月-4月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限越える。雲中。
 年足、11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜く。 16年-18年の下降ラインも上抜く。

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チーファンラマ

武漢研究所

 バイデン米大統領は、新型コロナウイルスの起源について、動物からの感染と研究所からの漏えいという2つのシナリオを米情報機関が精査しているものの、見解は割れていると明らかにした。
 バイデン大統領は声明で「明確な結論に近づくことができるよう、米情報機関に対し情報の収集・分析に関する取り組みを強化し、90日以内に報告するよう要請した」と述べた。
 ホワイトハウスは、中国がWHO主導の新型コロナの起源を探る調査に対し十分な透明性を示したとは米国は考えていないとし、米国は引き続き中国に対し、新型コロナの起源に関する国際調査に全面的に協力するよう圧力をかけていくとした。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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