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トルコの金融混乱の影響は小さい。政策金利は全会一致で据え置き

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総括

トルコの金融混乱の影響は小さい。政策金利は全会一致で据え置き

予想レンジ 5.0-5.5

(ポイント)
*政策金利は予想通り据え置き、全会一致
*2月CPI上昇 3月前半CPIも上昇
*OECDに続き、メキシコ財務相も2021年成長見通しを上方修正
*2月失業率は改善、1月小売売上は現象
*トルコの金融混乱の影響は小さい
*長期金利は7%台へ上昇
*本日は2月貿易収支の発表、1月は8か月ぶり貿易赤字
*コロナワクチン接種が遅れている
*国営電力業者保護法案が民間業者や米加の不満を生む
*大麻を解禁へ 世界最大の市場に
*海外のメキシコ人労働者からの国内送金は増加し続けている
*ハリス米副大統領が不法移民担当に
**外部要因が強い(貿易、被仕向送金、原油高など)が国内は脆弱
*対米貿易依存度が頗る高い
*経常収支は3Qに史上最大黒字に

(予想通り政策金利据え置き)
 メキシコ中銀は3月25日、政策金利を4.0%に据え置くことを全会一致で決定した。新型コロナウイルスの感染拡大で1~2月にビジネス活動の制限は広がっていたが、足元でインフレ率が上昇しているのを考慮した。決定が全会一致だったことは緩和サイクルが終了したことを示しているとの見方が出ている。
中銀は2月に0.25%の利下げを実施していた。中銀は声明で「コアインフレの短期的な道筋は、中銀の直近の四半期報告で示された見通しよりを若干上回る」と指摘。昨年のエネルギー価格上昇による影響は一時的なものにとどまる公算が大きいとし、総合インフレ率とコアインフレ率は2022年2Qに中銀が目標とする3%に向けて動いていくとの見方を示した。
中銀はまた、見通しの先行き不透明性が高いことはインフレ、経済成長、金融市場に対するリスクが金融政策の課題になることを示しているとも指摘。「価格形成とインフレ期待に影響を及ぼさないようにしながら、金融情勢の秩序立った調整などを可能にする必要がある」とした。

(消費者物価上昇、3月前半)
メキシコの3月前半のインフレ率は伸びが加速し、中銀の目標レンジ上限を上回った。利下げを予想していたエコノミストらに見通し変更を促す内容となった。3月前半の消費者物価指数(CPI)は、前年同期比4.12%上昇と、2月後半の3.68%上昇から伸び率が加速。予想の3.9%上昇も上回った。燃料の値上げがCPI全体を押し上げた。 中銀はインフレ目標を3%からプラスマイナス1%に設定している。

(成長見通し、財務相は5%超、OECDは4.5%)
OECDの成長見通し上方修正に続き、メキシコ財務省は、2021年の成長率が5%を容易に上回る可能性があるとの見方を示した。エレラ財務相は、新型コロナウイルスワクチンの接種進展や1兆9000億ドルの米追加景気対策の影響によりメキシコ経済が押し上げられると強調した。税収増と原油価格の上昇が見込まれるとしたほか、債務水準も低下し始めると予想した。メキシコでは税収のGDP比がOECD加盟37カ国で最も低い。IMFは、歳出と経済を支援するために税制改革を促している。

(トルコ混乱の影響は)
 今週は週初にトルコの金融市場混乱でメキシコペソも一時売られたが影響は小さかった。
ペソは週初の安値5.17から反発し5.27へ、株価指数も先週末とほぼ同レベルに戻した。10年債利回りはインフレの上昇で先週末の6.89%から一時7.25%まで上昇、昨日終値は7.11%となっている。

(本日は2月貿易収支の発表)
 1月は8か月ぶりに貿易収支は赤字となった。2月は再び黒字となるか。
予想は28.15億ドルの黒字予想。

(失業率、小売売上は)
 今週発表された他の経済指標では
2月失業率が4.4%で1月の4.7%から改善
1月小売売上は前年比7.6%減で12月の5.9%減から悪化した
1月経済活動指数は前年比5.4%減で12月の2.7%減から悪化した

テクニカル分析

ボリバン2σ上限から反落も中位から反発

日足、ボリバン2σ上限から反落も中位から反発。3月19日-25日の下降ラインが上値抵抗。3月8日-25日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。
週足、雲の上に出る。一時ボリバン2σ上限を上抜くも反落。20年9月28日週-21年3月8日週の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限は5.31。
月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。21年1月-2月の下降ラインを上抜ける。20年9月-11月の上昇ラインがサポート。
年足、陽転。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

ハリス副大統領が不法移民担当

バイデン米大統領は、南部メキシコからの不法移民が急増している問題について、ハリス副大統領が政府の対応を率いると発表した。ハリス氏はメキシコや中米各国と連携して対策に当たる。
バイデン氏はオバマ政権下で副大統領として同様の問題を担当している。ハリス副大統領を責任者に指名することで、移民問題を政権の優先課題とする。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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