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3月19日(金)ドル/円
基調
底堅い
目先の注目材料
・3/19 黒田日銀総裁会見
・主要国株価、米長期金利
日銀政策変更、海外勢の解釈がカギに
本日は日銀の政策変更を欧米市場がどう消化するかが円相場の見どころとなりそうだ。
日銀は、上場投信(ETF)の年間買い入れ目標額6兆円を撤廃した他、イールドカーブ・コントロール(YCC)の長期金利誘導目標である0%からの許容変動幅を±0.2%程度から±0.25%程度に拡大した。
これを、「日銀が10年債利回りの上昇を0.25%まで容認した」と受け止めるか「世界的に長期金利が上昇基調にある中で、日銀はわずか5bp(0.05%)しか上昇を容認しなかった」と受け止めるかによって、円相場の反応は180度違ったものになる可能性がある。
前者は、日銀が金融政策の正常化に踏み出したとの拡大解釈も可能となるため円高を誘発し得るが、後者は金融緩和の長期化に向けた措置と解釈できるため、円売り材料になり得る。
もっとも、長期金利の許容変動幅拡大が観測報道で広く織り込まれていた事を踏まえると、市場がこれを「正常化の第一歩」と受け止める公算は小さいのではないだろうか。
日銀と市場の対話との観点から、15時30分に始まる黒田日銀総裁の記者会見にも注目しておきたい。
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