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管理相場で安定の人民元、株価の下落が気がかり

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総括

管理相場で安定の人民元、株価の下落が気がかり

予想レンジ 人民元/円 16.4-16.9  

(ポイント)
*1-2月の貿易収支で輸出が60%増となった
*2月生産者物価の伸びが大きい。インフレ懸念芽生える
*米中外交トップ会談は
*極めて異例、全人代期間中の中国株急落
*中国は国際的なワクチンパスポートの普及を狙っている
*2月製造業PMIが悪化
*経済問題でも政治問題でも外交で妥協しない
*印紙税が引き上げられる
*2月で人民元は対円で7か月連続陽線
*中国の新型コロナによる死者は日本より少ない
*米国は対中関税を維持
*日本の1月の中国向け輸出は前年比37.5%増加
*2020年の経常収支は3000億ドル、ドイツを抜き首位に
*コロナ禍でも20年は2.3%成長

(対ドルで動かず)
 全人代では今年の経済成長目標を6%以上とする方針が李克強首相による政府活動報告で示された。市場予想は8%程度だが。海外での新型コロナウイルスの感染状況や対米摩擦などを考慮し、中国政府は最低水準の目標を明示したとみられる。
 直近の経済指標は弱かった。2月の政府版、財新版ともにPMIは悪化した。株価では上海総合指数が年初来3.32%安の水準まで値を下げている。2月半ばには6%高であった。
また先週異変があった。世界の通貨の強さでドルが人民元を抜いた。力強い中国の経済成長率や膨大な対米黒字を有する中国の人民元が米ドルより安くなれば通貨戦争の火種となりかねない。

(1-2月の貿易収支は1032億5000万ドルの黒字)
20年1-2月の貿易収支では、輸出は前年同期比60.6%増。中国では、当局がコロナ封じ込めにほぼ成功したことを受けて輸出が大幅に増加し、コロナ禍からの経済全体の回復を後押ししてきた。輸出が記録的に増加した要因として外需の回復を指摘。EUや米国の製造業の活動上向き、これらの国の財政刺激策による中国製品の輸入増を挙げた。

1-2月の輸入は前年同期比22.2%増、半導体とエネルギー製品の在庫補充が増加の一因。

1-2月の貿易収支は1032億5000万ドルの黒字。1-2月の対米貿易黒字は512億6000万ドル。昨年12月の対米貿易黒字は299億2000万ドルだった。

(2月生産者物価が大きく伸びる)
2月の生産者物価は前年比1.7%上昇した。伸び率は1月の0.3%から加速したほか、予想の1.5%を上回り、2018年11月以来の大きさとなった。輸出急増に沿う内容となり、中国経済の堅調な成長に対する期待が強まりそうだ。
消費者物価は前年比0.2%低下し、1月の0.3%から低下幅が縮小した。予想は0.4%低下だった。各国では、世界経済の過熱リスクを巡る懸念を背景にインフレ高進観測が高まり、金融市場に動揺をもたらしている。
最近の中国当局者の発言はタカ派に傾いていることを考えると、人民銀行は今年政策引き締めに動く見方が多い。

(米中、来週アラスカ州で高官会談)
米国務省は、ブリンケン国務長官が3月18日にアラスカ州で中国高官との協議を行うと発表した。対面式での米中高官協議はバイデン政権発足後初めて。
米国からはブリンケン長官のほか、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が出席。中国から外交担当トップである楊潔篪・共産党政治局員と王毅国務委員兼外相が出席する。
国務省は声明で「多岐にわたる項目」について協議が行われるとしたが、詳細は明らかにしなかった。

(極めて異例、全人代期間中の中国株急落)
 中国株はつい先日まで世界の株式相場をしのぐ上昇率を示していたが、ここへきて一転、世界でも最悪クラスの大幅下落に見舞われている。下げのペースを緩やかにしようとする中国当局の取り組みは十分な効果を発揮しておらず、投資家は相場反転の大きさに戸惑っている。
  3月9日には政府系のファンドが株式相場に介入したとみられ、下げ幅が一時縮小する場面があったが、その後再び売られた。
この下げがどの程度深刻になるか、また投資家のセンチメントを落ち着かせるために中国当局が一段の措置を講じるかどうかだ。2018年には、株式相場が大幅下落した際に買い支える政府系ファンドの幾つかが清算されたと伝えられており、当局の支援は以前ほど顕著ではなくなっている。
  しかし中国政府はこれまで、主要なイベントの開催期間中およびその前後には特に、金融市場の安定を確保しようと動いてきた。現在行われている全国人民代表大会(全人代、国会に相当)はそうした機会の一つ。全人代の期間中に市場でこうした大きな変動が見られるのは、極めて異例。

テクニカル分析(人民元/円)

7か月連続陽線。3月も陽線スタート。

 日足、ボリバン2σ上限に絡む。3月9日-10日の上昇ラインがサポート。3月5日-10日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
 週足、2月15日-22日の下降ラインを上抜く。2月22日週-3月1日週の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限超える。
 月足、7か月連続陽線。3月も陽線スタート。1月-2月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限越える。雲中に入る。
 年足、11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜いて2021年はオープン。 16年-18年の下降ラインも上抜く。

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チーファンラマ

ワクチンパスポート

 中国で出入国者が新型コロナウイルスワクチンを接種したかどうかを確認できるアプリの運用が始まった。まずは中国国民が対象で、中国外務省は各国に相互認証を呼び掛けている。ニューノーマル(新常態)下での人の移動再開をにらみ、一足早く国際標準化を目指す思惑もありそうだ。
 「防疫健康コード国際版」は、ネットサービス大手、騰訊(テンセント)の対話アプリ「微信」を通じて利用。ワクチン接種記録のほか、PCR検査と抗体検査の結果も、QRコードを読み取って確認できる。外務省はQRコード読み取りに必要な電子キーなどを各国に提供する」と利用拡大を促している。
 中国政府は新型コロナの感染拡大以降、スマートフォンの位置情報などから感染リスクを判定する「健康コード」を普及させてきた。習近平国家主席は昨年11月のG20首脳会議で、同コードの相互認証を提案していた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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