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9日ぶり陰線、対円15.0越え、対ドル7.0割れ維持できなかった背景は

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総括

9日ぶり陰線、対円15.0越え、対ドル7.0割れ維持できなかった背景は

(通貨首位、株価7位)

予想レンジ トルコリラ/円 14.3-15.3

(ポイント)
*リラ急落の背景は
*外国人がトルコ株売り
*一部資本家が利食い売り
*団子天井から9日ぶり陰線
*対円15円越え、対ドル7.0割れで伸び悩んでから利食いが出た
*焦点は20年の4Q・GDPで3月1日発表
*20年8月15日以来の15円越えだったが下落
*米・トルコ関係は要注意 駐米大使召喚
*20年通年の経済成長見通しは上方修正されている
*利下げは今年のかなり先まで検討せず=中銀総裁
*インフレ15%へ近づく
*雇用は悪化している
*12月鉱工業生産はまずまず、小売売上は伸び悩む
*20年経常収支は370億ドルの赤字 貿易赤字が69%拡大
*トルコ国民は外貨資産から国内資産にシフト
*1月製造業PMIは強い
*3か月連続月足陽線
*政策金利は17%で据え置き
*S&Pとフィッチがアウトルックを安定的に
*21年はEUとの外交に柔軟姿勢を見せ始めている
*エルドアン大統領は金利、為替、インフレの「悪魔の三角形」を打破するとした
*リラ円年足は6年連続陰線 今年は陽線スタート
*中銀は為替介入は行わないとした
*大統領はGDPを世界のトップ10に引き上げるとした

(トルコリラ下落要因)
*上値が重い団子天井から下落、9日ぶり陰線
*対円15円越え、対ドル7.0割れで伸び悩んでから利食いが出た
*外国人のトルコ株売りによるリラ売り(詳細は後述)
*一部資本家の利食い売り(詳細は後述)
*従来の経常・貿易赤字

(外国人のトルコ株売り)
トルコ株式市場に占める非居住者の保有割合は45.5%に低下
外国勢のトルコ株売越額は約900億円-今月12日までの4週間で
アナリストらはトルコ株の買いを勧めているが、外国人投資家はその助言に従っていないようだ。
 トルコの中央証券保管機関の数字によると、同国株式市場に占める非居住者の保有割合は17日時点で45.5%と、2004年に統計を取り始めてから最低となった。外国人投資家は今月12日までのわずか4週間でトルコ株を8億5700万ドル相当売り越した。

(一部資本家の利食い売り)
 一つの例に過ぎないがシティグループが2月17日、トルコリラに対するユーロ取引で利益を確定したと発表した。すでに南アランド絡みで利益を確定しており、新興国通貨への弱気姿勢が鮮明にした。 米名目利回りの上昇によりリスク選好が抑制されており、新興国通貨に対する軟調地合いの波が新たに生まれていると指摘した。

(焦点は3月1日の4Q・GDP)
今後の重要指標は3月1日の20年4Q・GDPの発表。前期比2%程度となれば。20年のトルコの成長率は1%程度のプラス成長となる。コロナ禍で多くの国が大きなマイナス成長となる中でプラス成長が達成されれば経済運営の評価が高まる。IMFは昨年10月に示した前回予想のマイナス5%からプラス1.2%に大幅上方修正した。3Qの伸び率が予想外に高かったことが背景という。今年の伸び率予想も、前回の5%から6%に上方修正した(その後、JPモーガンは20年の成長見通しを1.9%に上方修正した)。

(政策金利は据え置き)
 中銀は主要政策金利の1週間物レポレートを予想通り17.0%に据え置いた。一方、15%に上昇したインフレ率の抑制へ必要なら政策を引き締めるタカ派姿勢を示した。
物価上昇率が今後3年間で目標の5%まで低下するまで、金融政策を引き締めて「強力なディスインフレ効果」を生み出すと改めて強調した。
金利は2会合連続で据え置かれたが、新興国の中でも最も高い水準にある。利下げはインフレが緩和するとみられる3Qまで予想されていない。
政策委員会は決定会合後、「インフレの長期的な低下や物価安定が強く示されるまで、金融政策の引き締めスタンスは断固として維持される」とし、必要に応じて追加措置を取ると表明した。
アーバル総裁は、高水準のインフレ率になお上昇圧力がかかっているとして、利下げは今年のかなり先まで検討せず、利上げもあり得るとの見解を明らかにした。

(格付け見通しは引き上げ)
 フィッチは、トルコの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。格付けは「BBマイナス」で変わらず。
一段と一貫性のある正統的なポリシーミックスが、短期的な外部資金調達リスクの緩和につながっているとした上で、「金融政策が大幅に引き締められ、国際準備は安定し、トルコリラも昨年11月初旬から対ドル で18%値上がりしている」と指摘した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

団子天井から下落 9日ぶり陰線

日足、団子天井から下落。9日ぶり陰線。2月17日-19日の上昇ラインを下抜く。2月18日-22日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。1月28日-2月22日、1月18日-28日の上昇ラインがサポート。
週足、ボリバン2σ上限到達。現在は小反落。1月18日週-25日週の上昇ラインがサポート。雲下限に近づく。20年6月8日週-21年2月15日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、3か月連続陽線。今月もここまで陽線。12月-1月の上昇ラインがサポート。19年12月-20年1月の下降ラインを上抜く。まだボリバン下位。5か月移動平均線が上向く。
年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタート。18年-20年の下降ラインを上抜こうとしている。

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メルハバ

貿易赤字でもリラが年初来最強の理由

 貿易収支、経常収支が赤字でリラが強いのは、海外からの投資が増加したことで赤字を相殺しているからだ。強い成長を維持できれば資金流入が続きリラ相場は安定する。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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