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円と最弱通貨争い、米寒波、メキシコ北部でも工場停止、雲近い

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総括

円と最弱通貨争い、米寒波、メキシコ北部でも工場停止、雲近い

予想レンジ 4.9-5.4 

(ポイント) 
*円と最弱通貨争い
*米寒波、メキシコ北部でも工場停止となりペソ売られる
*ボリバン上限から下落し雲に近い
*7か月連続貿易黒字
*銀や原油価格の上昇はペソを支える
*バイデン政権は国境の壁の建設を中止
*ワクチン接種開始
*政策金利は0.25%引き下げられ4.0%へ
*12月で鉱工業資産は21か月連続減少
*政府の国営電力事業保護でUSMCAと国内から不満
*2020年国内総生産(GDP)暫定値は前年比8.5%減
*2020年の海外からのメキシコ国内への送金は過去最高
*12小売売上は前月比で改善も前年比では悪化
*消費者物価、1月前半は3.54%上昇
*ワクチンは英米中露から供給受ける
*外部要因が強い(貿易、被仕向送金、原油高など)が国内は脆弱
*対米貿易依存度が頗る高い
*経常収支は3Qに史上最大に

(円と最弱通貨争い)
 米寒波でメキシコ北部でも工場停止となりペソが売られ、ボリバン上限から下落、雲の上限に近づいてきた。

(米寒波、メキシコ北部でも工場停止) 
 米国での記録的な寒波は、メキシコでも北部を中心に影響が広がっている。石油・天然ガスのパイプライン閉鎖で、メキシコの電力公社CFEは米国からの燃料受け取りが減少。北部を中心に停電がおき、稼働が止まった工場も目立った。
 多くの工場が加盟している全国マキラドーラ産業評議会(INDEX)は、2600社が影響を受け、影響額は27億ドルに及ぶとの試算を示した。
 メキシコでは天然ガスの生産量は減少傾向で、米国への依存が強まっていた。米国からメキシコへの16日のパイプライン経由の輸出量は42億立方フィートと、過去1カ月の平均より約3割少ない水準にとどまった。
メキシコ政府による「エネルギーインフラへの投資の欠如、経営能力の低さが(停電の)状況を悪化させた」との見方も出ている。

(メキシコ、米に天然ガスの安定供給求める テキサス州が輸出制限)
  メキシコ政府は、在メキシコ米国大使館に対し、天然ガスの安定的な供給を求めた。
米南部を中心に厳しい寒波の影響で電力供給が逼迫する中、テキサス州のアボット知事は、同州からの天然ガス輸出を制限する声明を発表。天然ガス生産会社に対し、州外に出荷しないよう指示するとともに、州エネルギー規制当局に対し、この禁輸措置を実施するよう要請した。
これを受け、メキシコ国内の自動車工場の生産に影響が出ている。GMやVW工場では、1操業を停止している。

(原油と銀価格上昇はペソを支えてきた)
 メキシコの主要資源の原油と銀価格が高い。原油は年初来26.01%、銀は3.75%上昇しペソを支えている。

(7か月連続貿易黒字もペソを支えた)
20年12月で7か月連続貿易黒字。景気回復しつつある米国向けの輸出が増加しペソを支えている。

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(壁の建設を中止)
 米ホワイトハウスは、トランプ前大統領が不法移民の流入阻止を狙いメキシコ国境に「壁」を建設するために出した国家非常事態宣言を、バイデン大統領が解除したと発表した。バイデン政権は、トランプ氏の看板政策だった壁の建設を中止し、新たな移民政策の策定を急ぐ。
 トランプ氏は選挙公約だった壁の建設を進めるため、予算編成権を持つ議会を通さずに建設費用を捻出しようと2019年2月に国家非常事態を宣言。国防総省予算も転用し、建設を強行した。 バイデン氏はペロシ下院議長に宛てた書簡で、非常事態宣言は「不当だった」と指摘していた。

テクニカル分析

ボリバン上限から反落 雲に入るか

 日足、2月16日-18日の下降ラインが上値抵抗。1月29日-2月18日の上昇ラインがサポート。雲の上限に近い上。5日線下向き。
 週足、雲上。ボリバン上位、雲の上。2月8日週-15日週の上昇ラインがサポート。1月18日週-2月15日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位での揉みあい。20年2月-21年1月の下降ラインが上値抵抗。20年12月-21年1月の上昇ラインがサポート。
 年足。15年-20年の下降ラインが上値抵抗だが上抜きかかっている。 

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VAMOS MEXICO

高齢者に対するワクチン接種を開始

 ロペス・オブラドール大統領は2月15日から60歳以上の高齢者に対するワクチン接種を開始することを発表した。3週間ほどストップしていた米国ファイザーのワクチン供給が2月16日以降、毎週50万回分を超える量で再開する見通しが立ったのに加え、2月14日未明にインドからアストラゼネカのワクチン87万回分が届いたことにより、非医療関係者に対するワクチン接種開始を決断した。アストラゼネカのワクチンは、既に14日中に空軍機により全国に運搬され、15日朝から学校の校舎などを接種会場に指定して接種が開始される。
 このほか、中国の康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)のワクチンの原薬200万回分が翌11日にメキシコに到着しており、ケレタロ州の製薬工場でパッキングを行い、近日中に使用が開始される見込み。ロシア製のワクチン(スプートニクV)のメキシコへの到着見込みと使用開始時期は明らかになっていない

情報提供元:FX湘南投資グループ
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