総括
中国再開、人民元は春節中も堅調。米中首脳会談は2時間
予想レンジ 人民元/円 16.2-16.7
（ポイント）
＊人民元は春節でも堅調推移
＊米中首脳会談が再開した
＊次の焦点は月末のPMI
＊春節明けの香港ハンセン指数は上昇
＊上海市場は本日から再開
＊高級車「紅旗」を日本に初めて輸出
＊日本の1月の中国向け輸出は前年比37.5％増加
＊中東欧からの輸入増加を計画
＊1月新規人民元建て融資が過去最高
＊1月PMIは悪化
＊2020年の経常収支は3000億ドル、ドイツを抜き首位に
＊短期金利が6年ぶり水準に急上昇
＊MSCIは中国企業5社を株価指数から除外
＊コロナ禍でも20年は2.3％成長
＊GDPは100兆元を達成
＊人民元指数の構成比率を調整、一時元が急騰した
＊輸出管理法を施行
＊海外資本の中国債券市場への流入が続く
＊2035年までにGDP倍増、5年内の高所得国入り目指す
＊双循環がキーワード 国内循環と海外循環
＊2022年は米中国交回復50年
＊2021年は共産党建党100年
＊米国は中国の為替操作国の認定解除
（米中対話再開、初回は電話で2時間）
春節に入る前に米中首脳会談（電話）があった。異例の2時間の長さ。とにかく対話が始まったことは世界にとっても喜ばしいことだろう。バイデン大統領は習近平国家主席との初めての会談は「良い会話だった」とした。バイデン大統領は不公正な経済慣行や香港弾圧などを習国家主席に懸念を伝えた一方で、新型コロナウイルス対策や気候変動などの国際問題でも意見交換するなど議題は多岐に及んだ。
一方、習主席は米中が対立すれば悲惨な結果を招くとし、双方が誤った判断を回避するための手段を再確立する必要があるとの考えを伝えた。習主席は、協調が唯一の選択肢だと改めて表明し、両国が建設的な方法で問題に適切に対処する必要があると述べた。また、両政府は互いの意図を理解し誤解を回避するため、さまざまな対話の枠組みを再確立すべきとの考えを示した。
中国の主権と領土保全に関わる台湾、香港、新疆ウイグル自治区に関する問題について米国が慎重に対応することを望むとも伝えたという。
（日本の1月の中国向け輸出は前年比37.5％増加）
日本の1月の輸出では欧米向けが軒並み前年比で減少したが、中国向けは37.5％の大幅増となった。半導体、プラスチック、非鉄金属の輸出が伸びた
（春節明けの香港ハンセン指数が好調）
上海金融市場は春節休暇を終え本日、2月18日より再開する。既に再開している香港市場ではハンセン株価市場が快調だ。7日連続上伸。春節期間中にコロナ感染が拡大しなかったことで、警戒感が後退し、大型金融株に加え、医薬株やエネルギー関連などが堅調。大型連休を手掛かりにカジノ株も買われた。ハンセン指数は上げ幅を広げ、約2年8カ月ぶりに終値で節目の3万1000ポイントを回復した。年初来14.15％上昇で世界最強市場。
（お年玉）
北京市は、春節期間をコロナ感染で帰郷せず市内で過ごす市民向けに、買い物に使う割引クーポン券、総額4000万元（6億5000万円）分を配布。また市街地の一部店舗で使えるデジタル通貨「デジタル人民元」の「お年玉」200元（3000円）分を、スマホのアプリを使って5万人に配った。広東省深圳しんせん市も、デジタル人民元のお年玉を配布した。
（高級車「紅旗」を日本に初めて輸出）
国有自動車メーカーの中国第一汽車集団は、フラッグシップ高級車「紅旗」を日本に初めて輸出した。「紅旗」は1958年、第一汽車製造廠（現・中国第一汽車集団）が国家指導者や国賓送迎のために開発した、中国初の国産乗用車ブランドで、中国を代表する最高級車。現在、セダン「H」シリーズのほかリムジン「L」シリーズを設けている。
「紅旗H9」は2021年、日本のほか韓国、カンボジア、アラブ首長国連邦（UAE）、サウジアラビア、ノルウェーでも販売予定。
テクニカル分析（人民元/円）
ボリバン2σ上限から小反落
日足、ボリバン2σ上限に沿って上昇続けてきたが昨日は小反落。2月16日-17日の上昇ラインを維持できるか。2σ上限は16.55。5日線上向き。雲のはるか上。
週足。1月11日週-18日週の下降ラインを上抜きボリバン3σ上限16.62へ。2月1日週-8日週の上昇ラインがサポート。3週連続陽線、今週もここまで陽線。
月足、6か月連続陽線。2月も陽線スタート。11月-1月の上昇ラインがサポート。。ボリバン3σ上限の16.66に近づく。雲中へ上昇。
2020年は年足陽転。11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜いて2021年はオープン。 16年-18年の下降ラインも上抜く。
チーファンラマ
中国、BBCの放送停止 報道指針に「深刻な違反」
中国国家ラジオテレビ総局（NRTA）は、BBCワールドニュースの中国に関する報道で、ニュースは「事実に即し公正であるべき」で「中国の国益を害さない」とする放送指針の「深刻な違反」があったと発表。「BBCに中国での放送継続を認めず、BBCによる次年の放送申請も受理しない」と表明した。
BBCは今月3日、中国国内の収容所でウイグル人女性らが受けたとされる拷問や性的暴行について報道。また英国の放送規制当局は今月、中国国営英語放送CGTNの所有構造が英国法に違反するとして、CGTNの放送免許を取り消していた。
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