NZドル/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・コロナ感染が下火に
・コロナワクチン接種が進捗
☆世界的な株高 資源高
・最大都市ロックダウンも影響小
足元のNZドル/円は19年3月以来の水準に上昇
世界的に新型コロナウイルスの新規感染者が減少傾向にある中、ワクチン接種の進捗も相まって世界経済の先行きに対する楽観的な見方が広がっています。
日経平均株価が30年半ぶりに3万円の大台を突破するなど主要国の株価が一段高となった他、原油などの資源価格も大きく上昇しており、リスクオンの流れの中でNZドルにも上昇圧力がかかりました。
NZ最大の都市オークランドで3人のコロナ変異種感染が確認され、ロックダウン(都市封鎖)が発表された事から下落スタートとなった15日も、アジアや欧州の株高を背景に大きく反発。
この日76円台を回復したNZドル/円は翌16日には76.725円前後まで上値を伸ばし、1年11か月ぶりの高値を付けました。
注目ポイントはNZ中銀
NZ中銀(RBNZ)は24日に金融政策委員会を開催します。
開催は昨年11月以来で、その11月会合では「政策金利は少なくとも2021年3月まで0.25%に据え置く」との見通しを示していました。
今回は政策金利の据え置きが濃厚ですが、次回(4月14日)に向けて3月以降の金融政策見通しに注目が集まっています。
NZ経済はコロナ感染の影響が比較的小さく、ここにきて住宅価格の上昇が目立っています。
そうした中、市場にはRBNZがマイナス金利に踏み込む可能性はほぼなくなったとの見方が広がっています。
RBNZの調査によるインフレ期待が大幅に上昇した事などから、一部には早い時期にハト派スタンスを修正するのではとの見方も出ています。
今回の声明にも、NZドルは敏感に反応する可能性が高そうです。
その他、足元の世界的な株高に支えられたリスクオンの流れが続くかどうかという点もNZドル相場の大きなポイントになるでしょう。
来週までのNZドル/円の見通し
予想レンジ
74.500~77.500円
基調
底堅い
来週までの注目ポイント
☆2/24 RBNZ政策金利
・主要国株価、国際商品価格
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