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膨大な経常黒字でもゆっくり動く人民元

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総括

膨大な経常黒字でもゆっくり動く人民元

予想レンジ 人民元/円 15.8-16.3  

(ポイント) 
*2020年の経常収支は3000億ドル、ドイツを抜き首位に
*工業部門企業利益、12月は20.1%増
*短期金利が6年ぶり水準に急上昇
*MSCIは中国企業5社を株価指数から除外
*NZとFTAを強化する協定に署名
*コロナ禍でも中国は2.3%成長
*GDPは100兆元を達成した
*12月貿易黒字は2007年以来の高水準
*イエレン新財務相は中国に厳しい態度を示した
*人民銀行は元為替は市場原理が重要な役割を果たすとした
*20年消費者物価は2.5%上昇
*人民元指数の構成比率を調整、一時元が急騰した
*EUと貿易協定を結ぶ
*12月の各種PMIは揃って悪化
*輸出管理法を施行
*海外資本の中国債券市場への流入が続く
*2035年までにGDP倍増、5年内の高所得国入り目指す
*双循環がキーワード 国内循環と海外循環
*2022年は米中国交回復50年
*2021年は共産党建党100年
*米国は中国の為替操作国の認定解除

(ゆっくりと動く人民元)
 コロナ禍でも、またあれだけトランプ大統領に叩かれても2020年のGDPは世界でも数少ないプラス成長(2.3%)となった。世界銀行は2021の中国の成長率を7.9%と予測している。また中国の2020年の経常黒字は3100億ドルと、前年の2倍以上に拡大し、ドイツを抜いて世界最大となった。
 ただ人民元の動きは鈍い。最近は1ドル7.0元から6.4元にゆっくり上昇しているが2014年の6.04にはまだ遠い。中国当局元は市場原理に基づいて動くとしているが、日本がその貿易黒字でプラザ合意以降、240円から75円となったことと比べれば、微々たる動きだ。G20で圧力をかけても動じない中国だ。中国の時間軸とトランプ大統領などの求める時間軸は大きく異なる。どの国も膨大な消費力を有する中国との商売が優先なので、貿易や通貨の圧力をかけても腰が引けてしまう。腰が引けなかったトランプ政権も、結局は貿易不均衡改善は失敗に終わった。少しはG20の要求を受け入れても年間2%程度の元高で終わるかもしれない。日本はプラザ合意以降3年で1ドル240円から120円と50%の円高となった。それ(失われた20年)を見ているがゆえのゆっくりとした元高誘導なのだろう。
 
(中国工業部門企業利益、12月は20.1%増 8カ月連続で増加)
12月の工業部門企業利益は前年同月比20.1%増の7071.1億元となった。8カ月連続で増加した。11月は15.5%増だった。
2020年通年の利益は4.1%増の6.45兆元と、1-11月の2.4%増から伸びが加速した。19年通年は3.3%減少していた。20年の利益の伸びは特に製造業がけん引したとし、同部門の利益は7.6%増加した。新型コロナウイルスの感染拡大で多くの国が打撃を受ける中、中国のGDPは20年に2.3%増加し、主要国の中で唯一、プラス成長を維持した。

(短期金利が6年ぶり水準に急上昇)
 短期金融市場で、主要短期金利の1つである翌日物加重平均レポ金利が一時2.993%に上昇し、2015年4月1日以来約6年ぶり高水準を付けた。市場では、株式・不動産市場の上昇鎮静化に向けた金融政策の引き締めスタンス転換観測が浮上している。
 春節を控えて現金需要が高まる時期だが、人民銀行は今年は例年のように差し引きで供給となる金融調節を行っておらず、市場では意外感がでている。
人民銀が金融政策の平常化を始めた前兆と見られている。

(MSCIは中国企業5社を株価指数から除外)
MSCIは中国企業5社を世界の株式を対象とした株価指数から除外すると発表した。中国軍の支配下にあると見なされた企業への投資を禁じる米大統領令について、追加情報が得られなかったためと説明した。
中国広核電力、中国化学工程、中国核能電力、中国船舶重工、浪潮国際をMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)とこれに関連する指数から除外する。

(中国コロナワクチン、2カ月で変異種に対応可能)
 中国疾病対策予防センター(中国CDC)の専門家は、シノバック・バイオテック(科興控股生物技術)などが開発する新型コロナウイルスワクチンについて、約2カ月間でウイルスの変異種にも対応できるという見方を示した。
変異種に対するコロナワクチンの有効性を巡って、米モデルナが、南アフリカ種では効果が弱まる可能性があるとし、変異種に合わせた新たなワクチン・ブースターの試験を実施すると発表している。シノバックや中国医薬集団(シノファーム)が開発するコロナワクチンは「不活化ワクチン」の一種で、死んだウイルスを原材料として作られる。
中国CDCは、英国種や南ア種に対する中国ワクチンの中和効果は弱まるもようとした上で、米ファイザーやモデルナが開発したメッセンジャーRNA技術に基づくワクチンと比べて、変異種の対応に時間がかかる可能性があると述べた。 

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン中位

日足、 ボリバン上限から反落も中位で下げ止まっている。1月25日-27日の上昇ラインがサポート。1月12日-1月27日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。ボリバン中位。
 週足。1月11日週にボリバン2σ上限の16.137に達して反落。1月11日週-18日週の下降ラインを上抜く。12月28週-1月4日週の上昇ラインがサポート。
 月足、5か月連続陽線。2021年1月も陽線スタート。10月-11月の上昇ラインがサポート。20年1月-10月の下降ラインを上抜く。ボリバン2σ上限。3σ上限は16.35。
2020年は年足陽転。11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜いて2021年はオープン。 16年-18年の下降ラインが上値抵抗だが現在は上抜けトライ中。

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チーファンラマ

NZとFTAを強化する協定に署名

 中国とNZ、既存の自由貿易協定(FTA)を強化する協定に署名した。中国はNZ産の農産物などに市場を一段と開放する。
 アーダーンNZ首相は協定の調印を確認し、世界的な新型コロナウイルスの流行と経済危機の中でFTAを強化したことの重要性を強調した。
 NZ政府は今回の協定について、中国との既存のFTAを新しくし、今後10年間も目標に沿うようにするものと指摘した。中国向けの輸出が容易になり、規制順守のための費用が年間数百万ドル減少するとみられている。
協定は、水産業や林業など一次産業の輸出業者に利益をもたらす。乳製品については既存の条件が維持され、ほとんどの製品は1年以内、粉ミルクは3年以内にすべてのセーフガード関税が撤廃される。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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