いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
12月30日(水)ドル/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・主要国株価、米長期金利
2021年の見通し
2020年も今日を含めて残り2日。
ドル/円相場の年足着地点が気になるところだが、年始の水準が108円台であった事を考えると、よほどの事がない限り過去最長に並ぶ5年連続陰線は確実な情勢だ。
1973年に変動相場制へと移行して以降、ドル/円相場は1ドル=300円から75円まで最大75%も下落したが、こうしたドル安・円高の歴史の中にあっても6年連続陰線は一度も記録していない。
市場には2021年もドルの下落基調が続くとの見方は少なくないが、日柄的に見れば21年のドル/円相場は下落トレンド終了からの自律反発が見込めるのではないだろうか。
足元のドル安基調に鑑みれば、年前半に心理的節目の1ドル=100円を試す展開となってもおかしくないが、むしろそれによって底入れ感が強まると考えられる。
21年を通じて日米の短期金利格差が拡大も縮小もしない公算が大きい上に、貿易などに絡む実需フローにも大きな偏りがない中で大幅なドル安・円高が進むとは考えにくい。
現時点では2021年のドル/円相場は6年ぶりの年足陽線となる可能性が高いと見ている。
もっとも、同じ理由で1ドル=110円を超えるほどの大幅なドル高・円安に振れる公算も小さいだろう。
結果的に、年間の値幅は2019年に記録した8円弱の過去最少を更新する事になるかもしれない。
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