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通貨4位、株価2位、激動人民元、本日5中全会コミュニケ発表

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総括

通貨4位、株価2位、激動人民元、本日5中全会コミュニケ発表

予想レンジ 人民元/円 15.2-15.8 

(ポイント) 
*人民元急落  人民元の中心レート設定モデル変更
*5中全会、本日閉会、コミュニケ発表
*週末も指標発表(PMI)
*3Q・GDPは4.9%増加
*工業部門企業利益、9月は前年比10.1%増に鈍化
*香港ドル売り介入続く
*GDP始め経済指標は強いが物価は落ち着いている
*人民銀行は政策金利を据え置いた
*輸出規制を採択し米国の貿易圧力に対抗
*9月貿易収支は輸出入ともに急増した
*海外から中国国債が買われている
*双循環がキーワード 国内循環と海外循環
*中国国債は90%の確率でWGBIに採用される見込み
*米中GDPの逆転も近いか
*テスラやGMの中国販売は好調
*香港国家安全法は53か国が支持、27か国が懸念
*2022年は米中国交回復50年
*2021年は共産党建党100年
*今年は「第13次5カ年計画」の最終年
*米国は中国の為替操作国の認定解除
*中国GDPが100兆元へ近づく

(人民元急落  人民元の中心レート設定モデル変更)
先週、易綱人民銀行総裁が「元の動きは投機でなく、市場の力に任せるべき」と発言したが、一転、姿勢を変え、元は急落した。
人民銀行が人民元の日々の中心レート(基準値)を設定する際に用いていた主要ファクターを、一部の銀行が計算式に含めるのを取りやめた。この動きは人民元相場への重しとなる。
 人民銀傘下の中国外貨取引センターは10月27日、「一部の銀行が自主的に逆周期因子の使用を弱めた」と公表した。自主的という形を取ってはいるものの、通貨当局の意向が反映されているとの見方が一般的だ。逆周期因子がなくなれば為替相場は元安にも振れやすくなる。
米国に比べ金利の高い中国には多額の投資資金が流入している。6月以降の元高にいったん歯止めをかけ、経済への影響を緩和する。
 逆周期因子は2017年5月、人民元安と資本流出を抑えるために導入された。元相場が持ち直したことを受けて18年1月に停止。米中関係が悪化する中で、その7カ月後に再び取り入れられていた。
  
(3Q・GDPは4.9%増加、前年比プラスは主要国で中国だけ)
3Q・GDPは前年同期比4.9%増加した。伸び率は前期の3.2%から加速した。中国経済は新型コロナウイルス危機による1Qの大幅な落ち込みから着実に回復し、世界経済の回復のけん引役として期待されている。9月鉱工業生産は前年比6.9%増で、前月の5.6%増から伸びが加速。9月小売売上高は前年比3.3%増で、前月の0.5%増から大きく伸びた。9月貿易収支でも好調な輸出に加え輸入も大幅増加した。内需も拡大している。中国の輸入が増加すれば世界経済にも寄与する。

(5中全会、本日閉会、コミュニケ発表)
 5中全会が開催されている。2021~25年の経済政策の運営方針を定める第14次5カ年計画と同時に35年までの長期目標も示す。習近平国家主席(党総書記)の長期政権実現に向けた布石との見方もある。米中対立や新型コロナウイルスを見据えた経済戦略に加え、党幹部の人事も注目点だ。最終日の29日に成果をまとめたコミュニケを発表する。

(米国は中国とデカップリングできない)
テスラやGMは中国市場でコロナ禍でも収益を伸ばしている。米国も簡単に対中デカップリングを進めると自らが苦しくなる。米大統領選や今後も続く米国の分断を見ながら中国はマイペースで進んでいる。
 
(工業部門企業利益、9月は前年比10.1%増に鈍化)
9月の工業部門企業利益は、前年同月比10.1%増の6464億3000万元(963億4000万ドル)となり、5カ月連続で増加したが、伸び率は8月の19.1%増から鈍化した。生産者物価の下落傾向と原材料高が製造業の回復を抑えた。
統計局は増益率鈍化の要因として、生産者物価の下げ加速、資産価格低下による損失の拡大、自動車・電子部門の原材料高を挙げた。
1-9月の工業部門企業利益は前年比2.4%減の4兆3700億元。1-8月の4.4%減から減少幅が縮小した。
自動車生産や非鉄金属および鉄類の製錬・加工の各業界が1-9月の増益率の大半を占めた。
 
(上海株は上昇、世界の株価下落の中で)
世界の株式市場が下落する中で昨日10月28日の上海総合指数は続伸した。「省エネ・新エネ車技術ロードマップ2.0」の発表で政策期待が高まり、新エネルギー車関連株が堅調。アップルのサプライヤーも買われた。7-9月期の業績回復に加え、iPhone12の売れ行き好調も買い材料に。酒造や家電・家電なども底堅かった。

(週末も指標発表)
10月31日(土)に政府版10月製造業&非製造業PMIの発表がある

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン上限から下限下抜きへ急落

日足。ボリバン上限から下限下抜きへ急落、現在もボリバン下限2σ以下で推移。10月27日-28日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。雲の上。
 週足。10月12日週-19日週の上昇ラインを下抜いて急落。ボリバン上限から中位近くへ下落、10月19日週-26日週の下降ラインが上値抵抗。8月10日週-9月21日週の上昇ラインがサポート。雲の上。
 月足、20年6月-7月、18年6月-19年4月の下降ラインを上抜くも、そこから急落。今月は長い上ヒゲを残しそうだ。。7月-8月の上昇ラインがサポート。ボリバン中位。
 年足、再び陰転。11年-19年の上昇ラインは一時下抜くも上抜き返す。18年-19年の下降ラインが上値抵抗。

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チーファンラマ

香港ドル売り介入 過去最大規模

香港金融管理局(HKMA)は10月27日に実施した香港ドル売り・米ドル買いは318億香港ドル)と過去最大規模だった。
  米ドルとのペッグ(連動)制を採用している香港ドルが許容変動幅の上限を突破しないようにするため、今年に入り83回介入。介入ペースは最近加速しており、10月の介入額は1830億香港ドルを超える。これは過去最大の記録となる。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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