いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
10月16日(金)NZドル/円
基調
底堅い
目先の注目材料
・10/17 NZ総選挙
・主要国株価、国際商品価格
総選挙の影響は?
明日17日にニュージーランドで総選挙(一院制、定数120)が行われ、同日中に暫定結果が判明する見込みだ。
そこで、週明け19日のNZドル相場に選挙結果が及ぼす影響を考えてみたい。
まず、国民人気が高いアーダーン首相率いる与党・労働党の勝利は堅いと見られ、焦点はその「勝ちっぷり」となっている。
それだけに、仮に労働党の敗北となれば政局不透明感からNZドルは下落しようがその可能性は極めて低そうだ。
敗北はないまでも、最大野党・国民党との差がごく僅かで、週が明けても暫定結果が判明しないほどの接戦となれば、NZドル売りに繋がる事も考えられる。
ただ、その可能性も高くはないだろう。
一方、労働党が単独過半数を獲得する圧勝となれば、政権の安定とともに政策遂行力がアップするとの見方が強まりNZドルの上昇に繋がりそうだ。
ただ、労働党が掲げる左派的政策は、将来的な財政不安を高めるとともに中銀への金融緩和圧力も増す公算が大きい点には注意が必要だろう。
NZドルの上昇は一時的に終わる可能性もある。
他方、労働党単独では過半数には届かない少数与党となった場合は、連立候補の緑の党の議席数次第だが、合計では過半数を獲得する公算が大きい。
もっとも、これは政権の枠組みとして「現状維持」となるためNZドルには大きな影響は出ないと考えられる。
無論、選挙は水物で蓋を開けて見るまで分からない。
ただ、今回の総選挙がどのような結果になったとしても、NZドル相場の中長期トレンドを左右するほどの材料にはなり得ないと見ている。
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