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10月13日(火)豪ドル/円
基調
下値警戒
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
ファンダメンタルズとテクニカルの両面から下落を警戒
豪ドル/円相場は、目先的に下落を警戒すべきかもしれない。
本日、(1)中国が豪州産の石炭輸入を停止している事が発覚した他、(2)米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンが、開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床試験一時中断と伝わり米株安が懸念される事、さらには(3)豪ドル/円が日足一目均衡表の雲を下抜けた事などがその理由だ。
(1)豪州産石炭の輸入停止について中国当局の正式なコメントは出ていないが、中国の発電所や製鋼所は豪州産石炭の使用を直ちに停止するよう口頭で通達を受けたとする関係者の発言が伝わっている。
対中攻勢を強める米国と足並みを揃える豪州への報復措置と見て間違いないだろう。
(2)ジョンソン・エンド・ジョンソンは試験中断について「試験の参加者に原因不明の症状が出たため」と説明。
「大規模な臨床試験で重大な有害事象が起きることは珍しい事ではない。
注意深く医学的な情報を検証して再開の判断を行う」ともしているが、欧米で新型コロナ感染が再拡大しているだけに、このところ上昇していた米国株の利益確定売りの口実になる可能性があろう。
(3)こうしたファンダメンタルズの悪化に加え、豪ドル/円相場は本日の下落で75.91円前後を通る日足一目均衡表の雲の下限を下抜けるなどチャート・フェイスも悪化。
東京市場では100日移動平均線(75.40円前後)のサポートでひとまず下げ渋っているが、欧米市場での続落に警戒が必要となろう。
仮に100日移動平均線を下抜けるようだと10月安値の74.92円前後まで下値余地が拡大しそうだ。
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