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9月28日(月)ポンド/円
基調
上値重い
目先の注目材料
・9/28週 英・EU通商交渉最終ラウンド
・主要国株価、国際商品価格
英・EU、瀬戸際交渉の行方に注目
英国と欧州連合(EU)の将来関係を巡る通商交渉が今週、最終ラウンドを迎える。
英国は形式的には既に欧州連合(EU)をしているが、現在は離脱後の通商協定を結ぶための「移行期間」に当たる。
ジョンソン英政権はこの「移行期間」を延長しない方針であり、12月末までの「移行期間」内に通商協定が結べなければ、年明け以降の英EU間の貿易はWTO(世界貿易機関)が定める最低限のルールに基づいて行われる事になる。
双方に関税が発生しかねず、国境を越えるサービス取引などに制限が掛かるおそれもある。
「通商合意なき離脱」は双方にとってデメリットが大きい事から、お互いに妥協する形で最終的には合意に至るとの見方が多いものの、これまでの交渉に進展はほとんど見られない。
どちらも譲らない「チキンレース」の様相で、残された時間が少なくなるに連れて市場にも不安が広がり始めている。
なお、ジョンソン英首相はEU首脳会議が行われる10月15日を交渉の期限と定めている。
この期限を延長して交渉がエクストラ・ラウンドに入る可能性もあるが、それにしても今回の最終ラウンドで合意への糸口が見出せない事には先行き不透明が一段と強まりそうだ。
そうした中で行われる今回の交渉の行方が注目されよう。
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