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インフレ4%でも中銀は利下げ示唆、既に流動性供給強化

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総括

インフレ4%でも中銀は利下げ示唆、既に流動性供給強化

予想レンジ 4.6-5.1

(ポイント) 
*9月24日に政策金利決定会合(メキシコよりインフレが低い南アは利下げ休止)
*インフレは4%も成長率大幅悪化で利下げが予想されている
*中銀は政策決定会合前に流動性供給を延長
*7月の鉱工業生産伸び率鈍化
*8月正規雇用者数が増加
*ハリケーンで一時原油価格が上昇
*ペソは5月から確かに強いが、年初来ではまだ13.0%安
*5月からのペソ安定は貿易黒字と海外からの送金によるもの
*債務拡大でソブリン格付けの引き下げも話題になり始めている
*株価は安い、年初来17%安
*景気は落ち込むがインフレ懸念高まり金融政策のかじ取りが難しい
*中銀は、20年の実質成長率が最悪でマイナス12.8%に落ち込むとの見通し
*大統領はコロナ感染を抑制していると主張
*メキシコでコロナウィルスワクチンの治験と製造が始まる
*7月自動車販売は前月比増加
*2Q・GDPは過去最大の落ち込み
*大統領は経済が4月と5月に「底を打った」と指摘
*対米貿易依存度が頗る高い
*緊縮政策で大統領支持率が急落
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*2019年は20年ぶりの貿易黒字

(インフレ4%でも利下げか)
 上昇を続けてきたが5円近辺で膠着。 上昇の要因は貿易黒字、リパトリ(海外のメキシコ労働者からの国内送金の増加)、インフレ懸念などである。
 次の焦点は9月24日の次回の金融政策決定会合であるが、ディアスデレオン中銀総裁は、9月24日の次回の金融政策決定会合で11会合連続の利下げに踏み切る可能性を示唆している。2020年の実質成長率が最悪でマイナス12.8%に落ち込む見通しをインフレより重視しているようだ。中銀内でも意見が分かれるところだ。(メキシコよりインフレが低い南アは利下げ休止)

(OECDの成長見通しは) 
 2Qの実質GDP成長率は前年同期比でマイナス18.7%であったが、OECDの9月時点での見通しは2020年はマイナス10.2%(6月のマイナス7.5%から下方修正)、2021年はプラス3%である。年内はコロナウィルス感染の影響が避けられない。
 
(中銀は流動性供給を延長、政策決定会合前に)
 メキシコ中銀は9月15日、今年4月に打ち出した流動性供給策を来年2月末まで延長するとともに、政府証券の買い入れを500億ペソ増額すると発表した。新型コロナウイルス感染の大流行による影響で打撃を受けた経済を支援する狙い。中銀は、流動性供給策は奏功していると説明した。
中銀の声明は「メキシコの金融市場は最近、一段と安定しているが、その経済と金融システムへの悪影響のリスクは続いている」と指摘。「新型コロナの感染動向や、移動制限と対人距離を保つ措置の先行きは依然として不透明で、国内外の金融市場に影響する可能性がある」とした。
メキシコは新型コロナ禍以前に既に緩やかな景気後退に陥っていた。最近公表された中銀の最も楽観的なシナリオでさえ、2021年末時点で、新型コロナで打撃を受ける前よりもメキシコ経済が縮小する見通しとなっている。

(鉱工業生産伸び率鈍化)
 7月の鉱工業生産指数が前月比6.9%上昇した。ただ、6月の17.9%上昇からは鈍化した。3Qの初めに景気回復の勢いを鈍化していたことを示し、この傾向は今後も続くと予想され中銀が緩和政策を続ける材料になる。財政出動の見込みが小さいことを踏まえると特にそうなるとの見方がある。

(週初は原油価格上昇も産油国のペソを支えた)
 原油価格(WTI)は先週末の37.26ドルから一時40ドルに戻した。メキシコ湾岸に上陸したハリケーン「サリー」によって海上油田の生産量が減少していることは、原油在庫の取り崩しを後押しするとみられている。ただ、ドライブシーズンが終了していることもあって、8月以降の石油製品需要は頭打ちとなっている。

(8月正規雇用者数が増加)
 8月末時点の正規労働者数は1,958万8,342人となり、前月と比べ9万2,390人増加し、新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した4月以降、初めて前月から増加に転じた。雇用主の数も前月末比1,027増えており、経済活動の回復がうかがえる。ロペスオブラドール大統領は、経済は既に底を打ったとし、今後はV字回復を遂げると楽観視している。しかし、3月末時点と比べると正規労働者数は依然として89万4,601人、雇用主数も5,409少ないため、新型コロナウイルスによる経済危機で失われた雇用を取り戻すまでの道のりは長い。

テクニカル分析

順調に上昇も5円をつけて一服

 日足、順調に上昇してきたが、ボリバン上限ということもあり5円で膠着。9月15日-17日の下降ラインが上値抵抗。9月11日-17日、8月19日-9月9日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
 週足、ボリバン中位は越えている。8月10日週-9月7日週の上昇ラインがサポート。ボリバン上限は5.08。
月足、ボリバン下限から反発。8月は6月-7月の下降ラインを上抜く。5月-8月の上昇ラインがサポート。17年7月-20年2月の下降ラインが上値抵抗。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

メキシコ、SDGs債を発行 国で初めて

 メキシコ財務公債省は9月14日、国連が推進する持続可能な開発目標(SDGs)の達成に資するSDGs債を発行したと発表した。発行額は7億5千万ユーロ。金融機関などはすでに発行しているが「国としては世界で初めて」としている。
期間は2027年9月までの7年間で、利率は1.35%となる。機関投資家からの人気は高く、発行額の6.4倍の需要があった。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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