南アランド/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・南ア経常収支赤字化
・米国株持ち直し
・中国指標改善でリスクオン
・ドル円下落
足元の南アランド/円は上値もみ合い
ランド/円は、10日に6.30円台を割り込んで下落。
南ア4-6月期経常収支が赤字に転じた事や、米国株が値下がりした事などが重しとなりました。
ただ、その後は米国株が持ち直す中でランド/円も6.3円台を回復。
15日には中国8月鉱工業生産などが予想を上回った事を受けてリスク選好の流れに傾くと7月28日以来の高値となる6.427円前後まで上昇しました。
ただ、その後はドル/円が105円台前半に下落した影響もあって6.4円台を一時割り込むなど、やや伸び悩んでいます。
目先の注目ポイントは政策金利
南アフリカ中銀の政策金利発表が17日に予定されています。
市場予想は3.50%の据え置きと、3.25%への小幅利下げが拮抗しており、見方が真っ二つに分かれています。
南アフリカでは、4-6月期の経済成長率が前期比年率-51.0%と未曽有の落ち込みを記録。
一方で、インフレ率(消費者物価の前年比上昇率)は7月に3.2%へと上昇しています。
景気支援のために利下げを断行すれば、インフレ調整後の実質政策金利はほぼゼロという事になり、今後のインフレ動向次第ではマイナス金利が視野に入ります。
経常赤字国の実質マイナス金利は急激な通貨安を引き起こすリスクがあると考えられています。
南ア中銀にとっては、景気と物価の板挟みで悩ましい局面でしょう。
17日の判断が注目されます。
来週までの南アランド/円の見通し
予想レンジ
6.150~6.600円
基調
波乱含み
来週までの注目ポイント
☆9/17 南ア中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
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