豪ドル/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・米当局、新型コロナ血漿治療を許可
・米中合意第1段階の履行を確認
・米S&P500などが過去最高値
☆リスクオンの豪ドル買い・円売り
持ち直しの動き
調整含みの展開となり20日には一時75.60円付近まで弱含みましたが、26日には76.70円台に上昇して7月22日に付けた年初来高値に迫る動きとなっています。
23日(日本時間24日朝)に米食品医薬品局(FDA)が、新型コロナウイルス感染症から回復した人の血漿を使う治療法に緊急使用許可を付与した事、25日に米通商代表部(USTR)が、米中通商合意の第1段階を履行する決意を双方が確認したと発表した事などが手掛かりです。
これらを好感して米国のS&P500やナスダックが過去最高値を更新する中、豪ドル買い・円売りが優勢となりました。
注目ポイントはRBA
豪中銀(RBA)は1日に金融政策発表を行います。
政策金利であるキャッシュレートと3年債利回りの誘導目標はいずれも0.25%に据え置かれる公算で、注目は今回も声明文という事になりそうです。
RBAはこれまで、「豪州経済の先行き不透明感は強い」としつつも「新型コロナによる景気下押しは当初の想定ほど深刻ではない」として、現行の金融政策を当面維持する構えを示しています。こうした姿勢に変化がないかまずは確認が必要でしょう。
なお、 RBAは今月7日に公表した金融政策報告でも「今のところ政策を調整する必要はない」「マイナス金利導入の可能性は低い」などとして、現状維持の姿勢を再表明しました。
その他、2日には豪4-6月期国内総生産(GDP)の発表も予定されており、こちらにも注目が集まりそうです。
他方、中国では31日に8月製造業/非製造業PMI(大企業版)、1日には8月財新製造業PMI(中小企業版)が発表予定です。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
75.250~77.750円
基調
底堅い
来週までの注目ポイント
☆9/1 RBA政策金利
・9/2 豪4-6月期GDP
・8/31 中国8月製造業/非製造業PMI
・9/1 中国8月財新製造業PMI
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