いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
8月21日(金)ユーロ/ドル
基調
方向感模索
目先の注目材料
・8/21 仏独ユーロ圏8月PMI
・主要国株価、国際商品価格
欧州景況感の改善は続くのか
ユーロ/ドル相場は今週18日に1.19658ドル前後まで上昇して約2年3か月ぶりの高値を付けた。
その後は調整含みとなり、昨日20日には1.18020ドル前後まで反落したが、この水準で下げ渋ると、本日は1.18828ドル前後まで持ち直している。
そうした中、本日はフランスを皮切りにドイツおよびユーロ圏で8月購買担当者景気指数(PMI)が発表される。
茲許のユーロ高・ドル安の一因は欧米の景況感格差(欧州の景気回復ピッチが米国を上回るとの見方)にある。
それだけに、ユーロ圏景気の先行指標であるPMIに注目が集まっている。
ただ、欧州連合(EU)のコロナ復興基金合意などで各国のPMIはすでに高水準へと上昇している。
スペイン、フランス、ドイツなどでコロナの感染が再拡大する中、一段のPMI上昇は厳しいと見られ、サービス業を中心に小幅な低下が見込まれている。
短期筋のポジションは引き続きユーロ買い持ちに傾いているため、各国PMIが予想以上の低下となれば、手仕舞い売りが強まる事も考えられる。
一方、予想に反してPMIが一段と上昇するようなら、ユーロ持ち直しの動きが続きそうだ。
本日の欧米市場の展開次第では、ユーロ/ドルが再び1.20ドルの大台乗せを試す機運が高まる可能性もある。
来週の相場展開を考える上でも本日の欧米市場の動きに注目しておきたい。
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