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利下げするも反対あり。資源価格上昇あるも感染拡大懸念あり

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総括

利下げするも反対あり。資源価格上昇あるも感染拡大懸念あり

通貨最下位、株価6位

予想レンジ 南アランド円 5.8-6.8

(ポイント)
*利下げされたが反対意見もあった
*対円で3か月連続陽線か
*中銀の20年成長見通しはマイナス7.3%
*中銀の20年インフレ見通しは3.4%
*コロナ感染拡大で学校を再閉鎖
*財政赤字拡大の中で南ア航空救済に批判
*中国を除くBRICSでコロナウィルス感染者が多い
*国家的災害事態を8月15日まで延長
*6円半ばを上抜けず
*海外からの南ア投資は増加
*5月の鉱業生産は改善
*対中関係は良好
*1Q若年層の失業率は 59.0%
*株価は世界の中では上位に位置している
*17年ぶりに経常黒字
*年初来では最弱通貨
*感染者数増加続くも、経済活動は再開
*不良債権拡大の恐れがある

(市況)
対円で3か月連続陽線となりそうだが、まだ6月の高値を越えていないのが豪ドルやNZドルの伸びとは違った弱さがある。中国景気の回復による資源価格の上昇がランドを支えている。1Qの経常収支は17年ぶりに黒字となった。ただ国内経済は不安が一杯だ。

(政策金利引き下げも反対あり)
 中銀は、政策金利を0.25%引き下げ、3.50%とした。利下げは今年に入り5回目。 今回の決定会合では5人の政策委員のうち3人が0.25%の利下げ、2人が金利据え置きを主張した。
 中銀は声明で、「財政リスクの高まりのほか、モノとサービスの供給の著しい減少」でインフレに対する上向きリスクが台頭する可能性があるとし、将来的な金利決定は指標次第との見解を示した。
 中銀総裁は、新型ウイルス感染拡大抑制措置の緩和により「経済成長が支援され、消費支出が著しく低い水準から押し上げられた」と指摘。ただ「金融政策委員会は、経済が縮小し、回復が緩慢となる中、インフレ率は今年の目標レンジの中央値を大きく下回り続けると認識している。中期的にもインフレは抑制され、2021年と22年は目標の中央値近辺にとどまると予想されている」と述べた。

(中銀のインフレ見通しと成長見通し)
 中銀はインフレ目標を3-6%に設定。5月の消費者物価は前年比2.1%上昇と、約15年ぶりの低い伸びとなった。中銀はインフレ率が20年に平均3.4%、21年は平均4.3%になると予想。
 20年の経済成長見通しはマイナス7.3%とし、従来のマイナス7.0%から下方修正した。21年は3.7%のプラス成長を回復するとの見方を示した。

(5月小売売上)
 前月比で74.2%増、前年比で12.0%減、どこの国も同じような指標で、前月比増加、前年比減少

(学校を再閉鎖)
 南アはアフリカ大陸で新型ウイルス感染拡大が最も深刻になっており、これまでの累計感染者数は40万人弱。このところは1日当たりの新規感染者数が1万人を超えている。学校は再び7月27日から8月24日まで閉鎖される。

(2020 年度第一次補正予算演説)
 ムボウェニ財務大臣は 2020 年度第一次補正予算演説を行い、2020 年の南ア経済
成長予測をマイナス 7.2%(過去 90 年で最悪の数字)と予測。財政支出予算が初めて 2 兆
ランドを超え、累積債務は 4 兆ランドと GDP 比の 81.8%になる見込み。新型コロナウイルスへの対応として、医療費、州政府への予算割当て、雇用確保のための経済支援を拡大する。また、債務増加を懸念するものの、財源確保のために国際機関から約 70 億ドルの融資を検討している旨発表した。

(南ア航空の救済、国内からは反対意見も)
公共企業省は会社更生法の適用下におかれている国営南アフリカ航空の救済に向け、財務省が資金面での支援を行う意向であることを発表した。
 救済計画によると、経営再建のためには総額101億ランドが必要と試算されている。
 しかし、先の南ア航空経営再建向けの予算は、6月に財務省が発表した補正予算案において計上されておらず、さらなる国庫負担と財政赤字の拡大、国際的信用低下を招く恐れがある今回の発表に、経済界、野党双方から反対の声が上がっている。国内最大級の経済団体であるビジネス・リーダーシップ・サウスアフリカ(BLSA)のマブーソCEOは、「コロナ禍により過去100年で最大の景気悪化が見込まれる中で、南ア航空へのさらなる資金支援は全く理解ができない」と意見を示すほか、第1野党民主同盟(DA)はムボウェニ財務相への提訴も辞さないと強く抗議している。

テクニカル分析(ランド/円)

5週連続陽線とならず。6円半ばの売りに押される

 日足。7月21日-22日の上昇ラインを下抜き、ボリバン上限から下落、中位も割り込む。
23日-24日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。雲の上。6月25日-7月24日の上昇ラインがサポート。
 週足。5週連続陽線とならず。先週は上ヒゲの長い陰線。7月6日週-20日週の上昇ラインがサポート。6月8日週-7月20日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位越え。
月足。5月の5か月ぶり月足陽線に続き6月も陽線。今月もここまで陽線だが上ヒゲの長い6月の高値6.56は越えていない。ボリバン中位越え。1月-6月の下降ラインは上抜く。5月-7月の上昇ラインがサポート。
 年足、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

ロックダウン中の治安動向

 南ア国家警察は、ロックダウン中の殺人事件等の発生状況について発表を行った。6 月に入ってロックダウン警戒レベルが 3 に引き下げられた後、殺人の発生件数が増加した。 5月末までは1日 20 件から 30 件の発生に留まっていた殺人の件数は、6 月1 日に 40 件、2 日に 51 件となり、週末であった 6 日には 69 件を記録した。併せて殺人未遂や子ども・女性に対する暴力的犯罪も増加している。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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