いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
7月21日(火)ポンド/円
基調
上値試し
目先の注目材料
・7/21 英・EU通商交渉 ・主要国株価、国際商品価格
一目雲抜けで上値余地拡大
ポンド/円は、昨日の上昇で日足一目均衡表の転換線と雲上限を一気に突破。
本日は、その勢いで135.98円前後まで上伸して6月16日以来の高値を付ける場面もあった。
英国が欧州連合(EU)を実質的に離脱した後の両者の関係を巡る交渉の第6ラウンドは、昨日の夕食会を皮切りにスタートしており本日から本格化する。
英水域における漁業権、補助金などを巡るEU規制、EU司法裁判所の役割、などが主な争点で、いずれも両者に歩み寄りの姿勢は見られないようだ。
もっとも、市場には早期合意への期待は皆無であり、交渉の難航は織り込み済みだろう。
期待がないからには交渉が難航しても失望もないという見通しがポンドを支えているのかもしれない。
また、金融行政委員会(FPC)外部委員に指名されているホール氏は、昨日の議会公聴会で「EU離脱で分断化が発生し、効率が落ちると同時に規制上の問題も出てくるが、英経済に破壊的な影響をもたらすものではない」との見解を示した。
「貿易協定なき離脱」に対する楽観的な見方が浮上している可能性もありそうだ。
そうした中、テクニカル面の好転によってポンド/円相場は短期的に上値を試す展開になってもおかしくないだろう。
ここから上のチャートポイント(上値メド)は200日移動平均線が通る137.65円前後くらいのもので、その上は6月高値の139.74円前後となる。
足元で日足一目均衡表の雲上限(135.59円前後)を維持できれば上値余地が広がりそうだ。
「為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら