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ペソ5月月間MVPから一転下落、その要因は

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総括

ペソ5月月間MVPから一転下落、その要因は

予想レンジ 4.4-4.9 

(ポイント) 
*今年初の月足陽線(対円)
*5月最強通貨が6月は反落
*原油価格が急落(6月11日)
*格下げ懸念が出始めている
*物価は抑制され利下げ観測あり
*新型コロナウイルス感染者、死者が増加している
*買い要因は経済活動再開、原油価格上昇、米国在住メキシコ人からの本国への送金
*ファンダメンタルズは悪い 4月鉱工業生産大幅悪化
*6月、自動車産業など操業再開へ
*政策金利は5.5%まで引き下げられた 
*4Q・GDPは確報値でマイナス成長となりリセッションへ 1Qも前期比マイナス1.55%
*中銀は2020年はマイナス8.8%の成長見通しを示した
*雇用減少
*政府はペソ買い介入を示唆
*大統領支持率が急落
*2月21日の弊誌でメキシコペソ売りを6円台で推奨、現在4.7で買い戻し今週5.08で売却)
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*2019年は20年ぶりの貿易黒字

(5月最強通貨が6月は反落)
 5月は今年初の月足陽線となった。5月に限って言えば最強通貨であった。コロナウィルス感染でのロックダウンからの経済活動再開、原油価格の上昇、米国在住のメキシコ人からの本国への送金などが支えた。6月はコロナ感染者増加、原油価格下落、格下げ懸念で一転下落し始めている

(経済・金融見通し悪化=中銀報告)
 メキシコ中銀は最新の金融安定報告書で、新型コロナウイルスのパンデミックに伴って国内経済・金融情勢の見通しが悪化し、不確実性が増していると分析した。
中銀によると、ストレステスト(健全性審査)結果からは、銀行の資本が最悪シナリオにおいても最低基準を大幅に上回っていることが分かった。一方、3月と4月にメキシコの金融環境は著しく引き締まり、特に中小企業の間では支払い遅延件数がやや増加している。
全体として見れば、メキシコの金融システムはしっかりしているが、今後増大しかねないような幾つかのリスクが存在するという。年金制度改革もその一つだ。
 
(最悪期は過ぎたか)
 エレラ財務相は4月は17%のマイナス成長となり、5月はマイナス幅が縮小した可能性が高いとの見解を明らかにした。新型コロナウイルスの影響による景気減速は恐らく最悪期を過ぎたとの見方を示した。
「最も厳しかったのが4月で、GDPが17%程度減少したことを示す情報がある」とし、5月は「恐らくもう少し落ち込みが小さい」と述べた。
エレラ氏は政府が6月から段階的に経済を再開し、自動車や鉱業、建設など特定の産業に事業の再開を認めたと指摘した。1QのGDPは前期比1.2%減と4四半期連続のマイナスとなった。

(4月鉱工業生産、大幅悪化)
 コロナウィルス感染抑制で工場の操業が停止されたため、前年比29.3%減となった。前月比でも25.1%減
 
(5月CPIは前年比2.84%上昇、利下げ余地あり)
5月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.84%上昇し、4月の2.15%から上昇幅が拡大した。インフレ目標は引き続き下回り、一段の緩和余地が生まれたとみられている。
最も上昇幅が大きかったのは、エネルギーと農産物。
 中銀は5月14日の政策決定会合で、政策金利を0.5%引き下げ5.5%にした。これは2016年12月以来の低水準で、追加利下げの可能性も示唆。新型コロナウイルスのパンデミックによる影響が、2Qに一段と強まると警告した。

(原油の協調減産延長、メキシコは参加せず)
 ナレ・エネルギー相は、OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が合意した協調減産の7月末までの延長について、メキシコは参加しない方針を示した。
OPECプラスは今年4月に5-6月の減産量を日量970万バレルにすることで合意した。メキシコには当初、日量40万バレルの減産が求められていたが、最終的には5-6月に日量10万バレルの減産を行うことで合意に至った。
 7-12月については、減産規模を日量770万バレルに縮小することを決めていたが、現行水準での協調減産を7月末まで延長することで合意した。
国内の原油生産底上げを目指すメキシコのロペスオブラドール大統領は、4月に合意した減産に加えてさらに減産を行う状況にはないと述べていた。
ナレ・エネルギー相は「4月の合意を堅持する」と述べ、OPECプラスによる協調減産の延長には参加しない意向を示した。

(ジャンク債級への格下げ懸念)
メキシコがここ数十年で最も深刻なリセッション(景気後退)に直面する中、投資家らは、間もなく投資適格級の格付けを失う可能性が高いとみている。
ほぼ20年来維持してきた投資適格級格付けの喪失は、ロペスオブラドール大統領にとって手痛い打撃となる。実現すればメキシコからの資金流出がかなり急速かつ大規模なものになる。ジャンク等級に引き下げられた場合、推定443億ドルのメキシコ債が売り圧力にさらされる可能性がある。ソブリン格付けが引き下げられれば企業の格付けも維持することはできない。

 (メキシコで新規感染が過去最多)
 中南米で新型コロナウイルス感染症による死者が7万人を超えた。メキシコでは1日当たりの新規感染者数がこれまでで最多となった。中南米全体の死者は7万972人、感染者数は累計で145万人となった。
 メキシコの新規感染者は4883人と過去最多を記録し、死者も708人増加した。累計感染者数は12万9184人、死者は1万5357人となった。

テクニカル分析

ボリバン上限の上ヒゲ2本で反落

 日足、なべ底から這い上がるも5円台で伸び悩み、6月4日-5日の上昇ラインを下抜き下落。5月7日-14日の上昇ラインがサポート。6月9日-11日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。雲中、ボリバン下位。ボリバン下限は4.51。
週足、3週連続陽線、今週は反落。5月25日週-6月1日週の上昇ラインを下抜く。
ボリバン中位以下へ。5月4日週-18日週の上昇ラインがサポート。
 月足。3月-4月の下降ラインを上抜いて5月は5か月ぶり月足陽線。2月-3月の下降ラインも上抜く。まだ月のボリバン下位で今月は5円にのってから急落。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

個人的取引

 2月21日の弊誌でメキシコペソ売りの6円台での売りを推奨し、自らも売ったが、4.7で買い戻し、4.22まで下げられた、今週5.08D売却。次はボリバン下限の4.5当たりで買いたいと思っている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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