いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
5月14日(木)ドル/円
基調
下値不安
目先の注目材料
・5/14 米新規失業保険申請件数
・米長期金利、主要国株価、国際商品価格
コロナ失業のピークアウトはまだ先か
米新規失業保険申請件数は3月28日までの週の686.7万件をピークに減少基調にある。
前週(5月2日までの週)は316.9万件と、新型コロナの影響が出始めた3月21日の週以降で最も少なかった。
この傾向は本日発表される5月9日までの週の申請件数でも続くと見られており、市場予想は中央値で250.0万件となっている。
とはいえ、3月中旬までは20万件台であった事を踏まえると、この程度(200万件台)ではコロナ失業のピークアウトを印象付けるほどの減少とは言えないだろう。
一方で、仮に減少基調がストップして予想外に増加するようなら景気不安を強める可能性がある。
このため、ドルは新規失業保険申請件数の下ブレ(改善)には反応しにくく、上ブレ(悪化)には反応しやすいと考えられる。
このところ、ドルは米経済指標に強い反応を示すケースは少ないが、金利先物市場を中心にマイナス金利観測が根強いだけに、ドル安方向への警戒が必要だろう。
「為替チャート|ドル/円(JPY)|日足」はこちら