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二兎は追わず一兎を得るか

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総括

二兎は追わず一兎を得るか

予想レンジ 14.5-15.5

(ポイント)
*株はマイナス圏だが世界最強、人民元は安定している
*来週の小売売上や鉱工業生産も大幅減少予想
*1-2月貿易収支は輸出が大幅減少
*1月消費者物価は新型ウィルス感染と豚コレラで上昇、2月は低下
*各種2月PMIは軒並み悪化
*全人代は延期
*中国の報道はやや楽観的すぎるきらいがある
*今年は「第13次5カ年計画」の最終年
*習国家主席は、2020年の経済成長目標を達成できるとした
*政府は新型ウィルス感染は2月がピーク、4月に収束とした
*経済成長率は1Qは前年比4%台へ落ち込むが20年通年では5%後半になるという予想
*経済打撃は6兆円超か
*米国は中国の為替操作国の認定解除
*中国GDPが100兆元へ近づく
*中国の経済活動に回復の兆し=大気汚染から

(二兎は追わず一兎を得るか)
1-2月貿易収支は以下の通り、輸出が大幅減少した。
*中国1-2月貿易収支 赤字 70.9億ドル 前年同期(1-2月)432.4億ドルの黒字輸出17.2%減少、輸入4%減少
この影響は日本や米国の貿易収支の改善に結びつく。コロナ肺炎感染拡大抑制は未だならずとも、金融市場の波乱抑制には成功している中国である。全人代は延期され、今年の成長目標や10年で2倍となるGDP目標の2020年達成の成否はまだ明らかにされていない。
 今のところ、1Q・GDP成長率の予想は3.5%で、19年第4Qの成長率は6.0%。2Qは5.6%に回復するものと見られる。新型ウイルスによる経済への影響を緩和するため、中国当局は金利引き下げや企業への融資など様々な措置を講じてきた。株価対策では「空売り禁止」や「不要不急の売り自粛」などの政策がとられている。「新型肺炎抑制」、「金融危機克服」の二兎は追えないが一兎だけでも確保している。そういえばアジア通貨危機の時もアジア諸国が通貨の切り下げに走る中、人民元はそれを避け、通貨危機を避けたという自負があるようだ。

(習国家主席が武漢視察)
 中国の習近平国家主席が、「ウイルスは基本的に抑え込んだ」と強調した。
習主席が新型コロナウイルスの感染症が発生してから初めて武漢を訪れ、病院を視察した。主席は「絶対にウイルスとの戦いに勝てるだろう。武漢は必ず勝つ、湖北は必ず勝つ、全中国も必ず勝つ、病気のまん延と拡散の勢いは、すでに基本的に抑え込んだ」と述べ、「党と国をあげて団結奮闘した結果だ」と発言した。世界各地に感染が広がる中、中国のウイルス封じ込めの成果をアピールした形となった。

(2月消費者物価、上昇率縮小。生産者物価は下落に転じる)
2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.2%上昇。1月は同5.4%上昇だった。予想5.2%上昇と一致した。ただ、豚肉が引き続き大きく値上がりしたことで、食品価格は約12年ぶりの高い伸びとなった。
一方、2月のPPIは前年同月比0.4%低下。1月の0.1%上昇から下落に転じた。
来週は1-2月の小売売上、鉱工業生産が発表されるが、前年同期比6%から7%の減少の予想。

(依然、中国株は堅調)
 中国本土での新型ウイルス感染者が減っていることや、中国当局が新たな景気
支援策を打ち出すことへの期待を背景に、世界の他の市場に比べると上海総合指数の下げ幅は限られている。

(中国、的絞った銀行預金準備率引き下げへ) 
 中国国務院は、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた中小企業に対する融資を促進するために、人民銀行が市中銀行の預金準備率を引き下げると明らかにした。引き下げは対象を絞ったものになるとしている。
国務院は、預金準備率の引き下げは中小企業支援に対象を絞ったものになると表明。 株式銀行に対する追加引き下げも実施されるとし、こうした引き下げにより中小企業のほか、民間企業に対する融資が促進され、事業再開に向け経費削減の一助となるとの見方を示した。新型ウイルスの感染拡大に対応するために人民銀はこれまでにさまざまな措置を実施。向こう数週間以内に預金準備率を再度引き下げると予想されている。
国務院はこのほか、特定企業に対する税制優遇策拡大に加え、外資参入を制限する分野を定めた「ネガティブリスト」の縮小などを通して貿易と投資の安定化を図ると表明。金融機関に対し海外との貿易部門に対する信用の提供を増強するとともに、供給網に重要な役割を果たしている企業に対する融資を拡充するよう呼び掛けた。 また世界的な供給網の安定化に向け国際貨物便の運航増強も表明した。

テクニカル分析(人民元/円)

3月9日窓明けも翌日埋める

日足。3月9日は下窓を開けて14.53まで下落。翌10日には窓を埋める激しい動き。3月9日-10日の上昇ラインがサポート。10日-11日の下降ラインが上値抵抗。10日-11日の上昇ラインは下抜きか。5日線下向き。
 週足。2月3日週-17日週の上昇ラインを下抜く。2月24日週-3月2日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限は15.11。
 月足、4か月連続上昇後、20年1月、2月は長い上ヒゲを残し12月-2月の上昇ラインを下抜く。3月も陰線スタート。20年1月-2月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、18年-19年の下降ラインが上値抵抗。11年-19年の上昇ラインを下抜くか。

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チーファンラマ

中国の不完全なデータが米対応の妨げに、新型肺炎で、米国務長官

ポンペオ米国務長官は3月6日、中国が公表した新型コロナウイルスに関する「不完全な」データは米国のウイルス対応の妨げになったと述べ、情報入手を巡り中国政府に対するいら立ちをあらわにした。
ポンペオ長官は、新型ウイルス流行の「初期段階に入手していた情報は不完全だったため、われわれは現時点で一段の困難に直面し、対応で後手に回る状況になった」と語った。
さらに「中国共産党からデータを入手することが信じがたいほどもどかしいことが示された」と批判。同時に、中国政府が講じた新型ウイルス食い止めに向けた一連の措置については「満足している」と述べた。米国が新型ウイルスを制御できると確信しているとも言明した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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